バイオハザード ディジェネレーション


ラクーンシティの惨劇から7年ー

ウィルス研究をおこなう会社を誘致する事への反対デモが行われている空港。
デモはラクーンシティの惨劇が繰り返されるのではないかという不安から巻き起こっていた。

だが突如、空港でゾンビとなった人間が現れる。たまたま現場にいたクレア・レッドフィールドが気付いたときにはすでに感染拡大は始まっていた。

時を同じくして旅客機内でも感染者が出たことで、機内は混乱、空港に突っ込み大事故を引き起こす。
そして機内と空港内のふたつの感染拡大によって、空港は地獄と化す。


そんな中、大統領直轄のエージェント、レオン・S・ケネディが事態鎮圧の任を受け空港へと向かうのだった…



観賞日

2008年10月22日








【65点】





映画「バイオハザード」シリーズはミラ・ジョヴォヴィッチによって痛快アクションな作品へと変貌し、本来のサバイバルホラーとは少しテイストが変わった。

一方で今作は、ゲーム版の「バイオハザード」の流れの中にある作品としてつくられたもの。映画シリーズのファンは全く別物の作品となってくるので、鑑賞に注意が必要です。

さらにこの映画は全編フルCGで制作されている。これはいわばFFの映画や鉄拳(ブラッドヴェンジェンス)と同じ、ゲームのムービーを観ているような感覚で観れる映画だ。








内容は、ゲームの続きが描かれる。
具体的にはバイオハザード2で出てきたレオン、クレアを再出演させている。

設定として2の舞台のラクーンシティ崩壊から7年後で、レオンが主役だったバイオハザード4のあととして、時間軸が設定されている。

この設定によって、バイハザード2ではまだ精神的に若かった2人が、その後それぞれ別の事件に巻き込まれたことにより精神的に成長したというところを実感できるような仕組みになっている。

後述する映画の内容でもその点はみられ、レオンもクレアも今回の事件では非常に冷静に、慣れた様子で行動する。(慣れすぎていてこちらとしてはハラハラ感がなくなってしまうのだが(笑)












個人的なことを述べると、

この映画、実は上映館が少なく新宿ピカデリーでしか関東はやっていなかった。しかも2週間限定。


しょせんゲームの映画化だからそんなに人が来る訳はないだろうとたかをくくっていたら、上映一時間前で実質ほぼ満席、しかもパンフも売り切れていた。

正直「マジで!?」となったが、このゲームのもつ訴求力を実感させられた。















内容は、可も無く不可も無くと言ったレベル。
「こんなもんか」程度だ。




まぁコケた某CGのFFに比べれば、ストーリーなどもしっかりバイオらしくてファンなら見とくべき内容にはなっている。
しっかり最後はバイオ5の伏線も引いて終わる。このへんはゲームファンとしては嬉しいところ。
(ちょうどこの映画はゲームのバイオハザード5の前に公開されたため)

フルCGなので上映時間はあまり長くはないが、ダラダラやられるよりはテンポがあってよっぽど良い。ストーリーがテンポありすぎてあっさりしすぎているとも言えるが。





それにしてもレオンがイケメン過ぎて(言動的にも、アクション的にも)面白かった。

ゲームじゃそんなに激しく動けないだろ!と突っ込んでしまったり。
歯の浮くような台詞を言ってしまったり。

レオンファンは必見だ。