ロックンロールは鳴り止まないっ/神聖かまってちゃん

生のままのロックがここにあった。

神聖かまってちゃんはギター、ベース、ドラム、キーボードによる４人編成のバンド。

ニコニコ動画などの配信サイトにおいて曲を次々と発信し、今年の３月のアルバムまでは全く企業によるプロモーションが無く、口コミのみで広まっていった。

Vo.「の子」はたびたび奇行に走る。だが、そんなことを並び立てて「このバンドはこうです」と書くようでは、安っぽいプローモーションと同じに違いない。

衝動的なのかは本人にしか分からないが、彼にはやはり特異なオーラを感じる。

そのオーラが曲にも反映されているのだろうか。

この曲は果てしなく良い。

イントロ始まりから、とても綺麗なキーボード伴奏から始まるが、
入ってくるボーカルは気の抜けたようなもの。

正直１回目はここで曲を飛ばしました。

しかしいざ再び聞き出すと・・

コレはいいのではないのか？

ていうかいいだろ！

まるで自分がロックというものをはじめて意識したときに感じた気持ち・衝動が収められているかのようだ。<最近の曲なんかもうクソみたいな曲だらけさ！
なんて事を君は言う、いつの時代でも>
という部分はまさに本質を抉っているし、

＜僕は今すぐ、今すぐ、今すぐ叫ぶよ
君に今すぐ、今、僕のギター鳴らしてやる
君が今すぐ、今、曲の意味分からずとも
鳴らす今、鳴らす時
ロックンロールは鳴り止まないっ＞

の部分ではボーカルの声も叫びに変わる。

さながら生のままのロック。