無骨な初期衝動。その先にはELLEかHIATUSか。
- アーティスト: the HIATUS
- 出版社/メーカー: フォーライフミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: CD
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ELLEGARDENでパンクロックの頂点に限りなく近づいたVo. Gt.細美武のソロプロジェクト、the HIATUSの2ndアルバム。
前作「Trash We'd Love 」では今までのイメージを払拭する、美しいメロディーラインが随所に見られた。キーボードという新たなアレンジが加わったこと(しかもメンバーは東京事変のKey.!)で音楽的な拡がりが生まれ、ELLEを期待した人々をいい意味で裏切った年間でも随一の快作だった。
今作のオススメは1,5,6。
今作はどうかというと、静的なアルバムだった前作とは違い、動のイメージが強い。
だが、それだけか。前作に感じた力強さと整った感じが無い。
よく言えば初期衝動オルタナティブロック。だが、洋楽だとこういうイメージのものはありがちでは?と感じてしまう。前作やELLEでの細美しか出来ない音楽が薄れたのか?とも思う。
だが、アルバムとしての統一感は強い。人間の内面のダークさだ。
タイトルも内面や人間を皮肉るようなものが多く、サウンドもそこに集中されている。
オススメの1.は凄まじい。
アルバムのオープニングからいきなりカオス。凄まじい連弾。轟音。
それが段々とリズムを統一し、曲へと昇華されて行く。
正直いきなりこれは不安になった。だがそれが正しい反応かもしれない。
明らかにこの曲は混沌から秩序へと向かうことを意図されているからだ。
5.はシングルでリリースされていた、ストリングスが印象的な曲。
サビの「save me」という叫びが悲痛に響く。美しいサウンドと悲痛な叫びのコントラストが素晴らしい曲だ。
6.はELLEっぽくて安心した曲。こーうのがないと安心できない。
少なくともソロ活動をしているELLEが再び動き出すときの化学反応が凄まじいことになるの
は間違いない。
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1. The Ivy
2. Talking Reptiles
3. My Own Worst Enemy
4. Monkeys
5. Insomnia
6. ペテルギウスの灯
7. Waliking Like A Man
8. Doom
9. Antibiotic
10. Notes Of Remembrance
11. 西門の昧爽