バクチ・ダンサー/DOES

極限までに研ぎ澄まされた日本語ロック

バクチ・ダンサー(初回限定盤)

バクチ・ダンサー(初回限定盤)

DOESは、日本語の美しさを身上とするスリーピースバンド。
メロディーラインは単純だが、シンプルであるがゆえにこちらに響いてくる。

日本語詞は独特で、はっきりとした世界観を持っている。

聴くだけでこれがDOESだ、ということがはっきりとわかるほど確立されている。














今作は映画『銀魂』のテーマソングだ。

今までにも彼らは「修羅」、「曇天」で同アニメの主題歌を担当している。

実は、「修羅」が彼らのブレイクのきっかけとなった。

ジャンプの中でもアウトローなアニメと、バンドの中でもアウトローな世界観を彼らがぴったりマッチしたのだろう。

ハマリ具合は正直最高だった。






だが、今作は今までのものを超越した。
そして、本年を代表するような1枚に仕上がった。



「バクチ・ダンサー」








いきなり攻め攻めのイントロで開始。
どこか懐かしさ・哀愁を漂わせるメロディーに魅了される。

リズムに思わず体が反応する。



そしてサビ。
今までの作品と同様に力がこもっている。

<生きるために生まれた 博打ダンサー (踊ろうよ)>


生きるために生まれたという逆説的だがストレートな考え方は、
瞬間性と永遠性、矛盾する二つの属性を内包することによって
博打打ちの歌へと消化されていくのだろう。











いつのまにか曲が終わっている。

そう思うほど、たった3分未満だが、濃密な3分。


気付けばまた聴きたくなる。刹那の衝動をパッケージ化したような名曲だ。




ーーーーーーーー

1. バクチ・ダンサー

2. 僕達の季節