極限までに研ぎ澄まされた日本語ロック
- アーティスト: DOES
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: CD
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DOESは、日本語の美しさを身上とするスリーピースバンド。
メロディーラインは単純だが、シンプルであるがゆえにこちらに響いてくる。
日本語詞は独特で、はっきりとした世界観を持っている。
聴くだけでこれがDOESだ、ということがはっきりとわかるほど確立されている。
今作は映画『銀魂』のテーマソングだ。
今までにも彼らは「修羅」、「曇天」で同アニメの主題歌を担当している。
実は、「修羅」が彼らのブレイクのきっかけとなった。
ジャンプの中でもアウトローなアニメと、バンドの中でもアウトローな世界観を彼らがぴったりマッチしたのだろう。
ハマリ具合は正直最高だった。
だが、今作は今までのものを超越した。
そして、本年を代表するような1枚に仕上がった。
「バクチ・ダンサー」
いきなり攻め攻めのイントロで開始。
どこか懐かしさ・哀愁を漂わせるメロディーに魅了される。
リズムに思わず体が反応する。
そしてサビ。
今までの作品と同様に力がこもっている。
<生きるために生まれた 博打ダンサー (踊ろうよ)>
生きるために生まれたという逆説的だがストレートな考え方は、
瞬間性と永遠性、矛盾する二つの属性を内包することによって
博打打ちの歌へと消化されていくのだろう。
いつのまにか曲が終わっている。
そう思うほど、たった3分未満だが、濃密な3分。
気付けばまた聴きたくなる。刹那の衝動をパッケージ化したような名曲だ。
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1. バクチ・ダンサー
2. 僕達の季節