そこに確かに在る「幻想」
- アーティスト: ピロカルピン
- 出版社/メーカー: グララーガ
- 発売日: 2010/05/12
- メディア: CD
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ピロカルピンは、女性ボーカルを中心とする4人組バンド。
その特徴は透明感のあるボーカルと幻想的な曲調。
そして、美しく、真剣な歌詞。
個人的には歌詞がお気に入り。日常的な風景を切り取ったところから、人間の普遍的な感情や存在についてまでうまく融合されて唄われる。
その日常性からかはたまた曲調やボーカルからか、ノスタルジーも覚えるような出来。
はまる人はとことんハマりそうなジャンルだと思います。
自分は春先にHMVの無料曲プレゼント企画で彼女らの「時計仕掛けのオレンジ」を聴いて、
すっかり魅了されてしまったのですが、
今現在はTSUTAYAでパワープッシュされてるみたいです。
ところで今作は、2枚目のミニアルバム。
「幻聴と幻想の現象」というなんとも語の響きが良い名前だ。
「幻聴と幻想」は日常の至る所にあり、
それは音楽であり、風景であり、人間の中にあるエネルギーでもある。
「幻聴と幻想」は意識すれば見えてきて(現れてきて)、現象となる。
そんなことをいっているかのようなアルバムです。
オススメは1,3,5、
1.はアルバムのタイトルを冠しているだけあって、非常に濃密。
入り方からしてもう幻想的。彼女らのカラーが良く染み出たナンバーへと仕上がった。
5.恐らく本作品で最も輝いているナンバー。
人間の心の奥にある強さを描く歌詞がそのまま歌詞にある力強さに繋がっている。
特にイントロは力強さと少しのファンタジー性をそなえていて面白い。
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1. 幻聴と幻想の現象
2. 誕生前夜
3. 若気の光
4. シェイクスピアのダイアリー
5. 虹の彼方
6. 飛行少女
7. トゥルルル