IMPACT EXCITER/水樹奈々 - ひょうろんにっき（仮）

圧巻の存在感をみせる８thアルバム

NHKの様々な番組の司会等も担当し、紅白にも出場したことで、最も知名度の高い声優といってもよい水樹奈々。

今作でも勢いそのままに、特徴である歌声の「強さ」と凄まじいビブラートを響かせている。

彼女の曲で特徴的なのは、アップテンポな曲で、
キーボード・ピアノ・シンセ系の音を主体としたバンドサウンドが多いこと。

濃厚なバンドサウンドであっても、主体の音によって緩和されポップになりうるし、
時にはバンドサウンドと一体化するシンセ系の音でハード・ダークな一面も垣間見せる。

今作でオススメは２，３，４，７，８，１１，１５

やはりシングル曲はアルバムの中でも相当「強い」（シングル曲は４，８，１１，１５）

そのことが分かっているからだろう。

明らかに狙ってバランスよく分散されている。
確信犯的。

強い曲が並んでしまうと、他の並びによってはそこばかりに目がいき、
シングル並びばかりになってしまうところだが、このように分散されていることで
全体的に満遍なく聴くように仕向けているのだろうか。

個人的にはシングルだと

昭和歌謡のようなメロディーと重さと冷たさをもった８．夢幻が面白い。

もちろんお得意の４．や１５．のようにイントロのスローテンポから
一気に上昇気流にのせてくるような曲も聴きやすくて好きだが。

アルバム曲の
２．と７．はシングルのお得意のパターンにも似ているが、
３．はギターが強いハードな曲調。

オススメ以外でも
フュージョンやジャズ、テクノをフューチャーしたような楽曲が並ぶ。

それらは人によって好き嫌いが分かれるところではあろうが、
多彩な作曲家により、多彩な曲が並ぶという点では非常に間口の広いアルバムだといえる。

それらを歌いこなせるというのがやはり凄いわけだが…

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2.　NEXT ARCADIA

3.　ミュステリオン

5.　Young Alive!

6.　SCOOP SCOPE

7.　DRAGONIA

8.　夢幻

9.　夏恋模様

10. 恋の抑止力 -type EXCITER-

12. ストロボシネマ

13. 囚われのBabel

15. Don't be long

16. 7月7日