ほんとのきもち/高橋優

湧き上がる感情を歌い上げるチカラ

ほんとのきもち

ほんとのきもち


高橋優は、昨年アルバムでデビューしたシンガーソングライター。

今作は2ndシングルで、日テレ土曜ドラマ「Q10」主題歌。

自分は作品のテーマだったり、出演者で日テレ土曜ドラマは必ず切っていたのだが(笑)






高橋優はいまどき珍しいタイプの歌手だ。

いわゆるコテコテのシンガーソングライター。平成にはほとんどみられなくなったタイプのアーティスト。

弾き語りのスタイルで湧き上がる衝動を歌い上げる様は圧巻だ。




個人的には同系統の歌手として舞花をイメージした。

しかし、彼はどちらかといえば昭和の懐かしいタイプのイメージが強い。
(平成生まれの人間が言うのもアレだが)








今作、「ほんとのきもち」は

歌詞のほとんどが疑問系で成り立っている。


世の中の、自分の身の回りに広がる
<何なんだろう?> 。


そこに焦点が当てられる。
つまりは<何なんだろう>率直に湧き上がった疑問を歌い上げているということだろう。



疑問への真相はわかっているようで、わからない。
ただ1つ分かるのは自分の中にある「好き」という感情だけ、という愚直な歌詞が
逆に珍しい。


だからこそ人に響く曲になっていく。






高橋優の存在は既に知っていたがこの早いタイミングでドラマ主題歌に抜擢されるとは、
意外だった。

それはこの手のアーティストはどちらかというと、アンダーグラウンド的に徐々に人気を上げていこうという戦略がノーマルだという認識があったためだ。

いきなり土曜に起用。

作品のテーマ的にも選曲は間違ってないと思うが、ドラマ主題歌は時期焦燥ではなかったか。

地力は確実にあると思う。この曲も、ドラマ以上の内容の濃さを持ったナンバーだと感じた。

是非是非下のリンクから聴いてみてほしい。



視聴(youtube)はこちら