THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH/SuiseiNoboAz

実直無骨に攻め

THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH

THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH


SuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)は、2007年から活動を開始した3人組のロックバンド。
1st Album 「SuiseiNoboAz」が昨年のCDショップ大賞にノミネートされており、一気に注目度が上がった。
さらに1stアルバムはNumber GirlZAZEN BOYSで活躍する(した)向井秀徳によるプロデュースだったこともあり次世代のバンドとして注目を集めている。






彼らの音楽性は、非常にソリッドなグルーヴサウンドと、ハードに歪められたへヴィーなオルタナロックサウンドという所だろう。ズンズン響いてくる。

向井秀徳プロデュースということもあって、NumberGirlの要素も垣間見える。私個人としてはlostageアナログフィッシュとも通ずるところがあって、へヴィーで玄人っぽい重厚さを求める人にはうってつけのサウンドだろう。





















ちなみに前作も聴いた私だが、今作はさらに彼らの特徴が磨き上げられた感がある。
だがそれは決して聴きづらくなったわけではなく、むしろ逆。

とにかく荒削りで攻撃的だった前作とは違って、まとまってきた感。
彼らの重厚さがありありと見えているからこそ、聴く側としてもわかりやすくなった。
(前作よりも歌詞の特殊性は減った気もするが)

純粋なオルタナ進化でしょう。



























今回のアルバムのオススメ曲は、
1,2,3,4,5,10







1.「E.O.W.」は今作のタイトルともなっている
END OF THE WORLD を題材とした曲だ。

だが、彼らは仰々しいことを言うわけではなく、つまり大きな物語でセカイへと自分を繋ぐ訳ではなく「そういうことに興味が無い」というところで歌う。

世界の終わりを歌った曲の中で日常性への回帰が図られているところが面白い。



サウンド面は、アルバム内でも1,2を争うテンポのよさを誇る曲でもある。
<くたばれ世界>というサビの爽快感といったら。






↓E.O.W.のPVはこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=lTp1xLrH0Ig








2.のように余裕が垣間見えるような曲や3.のようにグルーヴ感に溢れた曲がいい流れを作り、
ひたすらにギターがリズムを刻む4.が登場する。
<マザー・ファッカー>というワードが何度も出てくるが、この対象が誰なのかわからなくなるのが面白いところ。
世界の中の自分でもあり、他人でもあるというところか。



10.はトーキングロック。いわゆるメロディに単純に歌詞を乗せるわけでなく、「語り」系の曲。








ーーーーーーーー

1. E.O.W.

2. ultra

3. shoegazer

4. 64

5. kingdom come

6. arizona

7. a song about camping

8. laundry

9. Ask For Tiger

10. 14

11. YANKEE GO HOME