青空/magic /Salyu - ひょうろんにっき（仮）

"澄み渡る青空のように"響かせる歌声

女性シンガー・Salyuは、2001年公開の『リリイ・シュシュのすべて』という映画の中での架空のシンガーソングライターを、実在の世界でユニット化したLily Chou-Chou(リリィ　シュシュ)で活動し、2004年にソロデビューした。

ちなみに小林武史もLily Chou-Chouに在籍しており、Salyuがソロデビューした現在も多くの曲をプロデュースしている。（さらにLily Chou-Chouは昨年活動再開が発表された）

さらにSalyuは今年の１月、salyu × salyuとしても活動をスタート。
これはSalyuボーカルの多重録音をコンセプトとしたソロプロジェクトで、2011年4月13日にコーネリアスとのコラボレーションアルバム『s(o)un(d)beams』をリリース。

今作は、salyu名義による15枚目のダブルAサイドシングル。

1曲目の「青空」はMr.Childrenの桜井和寿による提供。

Salyu自身は、bankbandの「to U」以来のタッグとなる。

この曲は、ド直球ミスチルポップ。ミスチルのものとしては懐かしさも漂ってくる。
その爽やかさにSalyuの伸びやかな歌声が加わることにより、素晴らしい化学変化をおこしている。

まさに彼女の歌声が私達リスナーを「澄み渡るような青空」のもとに連れて行ってくれる。歌声だけで情景へと連れ去ってくれるシンガーはそうそういない。

特に
サビでの＜あなたが好き　あなたが好き＞というシンプルなワードでの真っ直ぐ突き抜ける歌い方は圧倒的。

是非この下のリンクから聴いてみてほしい。

小林武史作曲による2曲目「magic」はより軽快さに溢れたナンバーに仕上がっている。

こちらはさすが長年Salyuの楽曲を手がけてきただけに、こなれている印象。
だからこそ若干青空と比べると新鮮さやインパクトに欠ける。

もちろんSalyuの歌声にマッチしたナンバーであるだけに聴き易さは抜群なわけだが。

３つの側面を同時に進行するアーティスト、salyu。
彼女の歌声はまだまだ広がり、響いていく。

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1.　青空

2.　magic