I'M JUST A DOG/The Birthday

切れ味鋭い、"荒野"のロック

I'M JUST A DOG (初回限定盤)(DVD付)

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バンド、The Birthdayのメンバーはチバユウスケフジイケンジヒライハルキ、クハラカズユキの4人。




チバユウスケ(Vo. Gt.) 、クハラカズユキ(Dr.)の2人は元thee michelle gun elephant
2011年1月加入したフジイケンジ(Vo.)は元MY LITTLE LOVERのメンバー。











つまり、実質前身バンドとされるのはあの伝説のthee michelle gun elephant

とうぜんそこから引き継がれた、ガレージロックやブルースロックが主流の楽曲となる。
洗練されたロックセンスはまるで荒野に流れる音楽のよう。














今作は5thアルバム。



普段私は彼らのシングル曲ばかり聴いているが、明らかに今作はギターが1人入れ替わったことで毛色が変わった。

ツインギターの音色が研ぎ澄まされて、シンプルかつグルーヴ感溢れるサウンドへの変化。
つまり今回のアルバムは、非常にシンプルかつシャープな印象を受ける。




哀愁溢れる曲が多いのも特徴の一つ。その特徴から"荒野"のようなイメージが描けるのだろう。ベテランならではのこの特徴は是非味わってもらいたいポイントの一つ。

無論歌い方も、情感溢れる、擦り切れるような魂の叫びのようで聞き逃せない。
振り絞ってるーーっていうレベル。














オススメ曲は、
4,6,9,10,11,12










中でもシングルとして先行リリースされていた4.「なぜか今日は」はオススメ。

シンプルだからこそ彼ららしさが凝縮されており、さらに勢いのある曲調がこちらをアツくする。ライブで盛り上がること間違いなしのナンバーだ。





「なぜか今日は」↓はコチラ
http://www.youtube.com/watch?v=VhVlnB_4fgw






一方、6.「爪痕」は聴き込むナンバーだ。


<限りなく夏は続くと思ってた><忘れてしまおうと思ってたけど><爪痕消えなくて>という歌詞からも分かるように”思い出の爪痕”を感じさせるナンバーとなっている。

メロディーラインの物悲しさが秀逸で、とにかくスルメ曲の様相。




爪痕はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ollibSpxhqU













後半の9〜12もいい流れだ。

9.は軽やかなギターで少し違った面を垣間見せ、10.は驚きの9分超え。

ただ単に長いわけではなく、しっかりと展開で魅せてくれる。
長いな〜と感じるわけでもなく、自然と9分間聴かせてしまうのはさすが。





アルバム名を冠した12.はスローなナンバー。
自分が只の犬だとひたすらに歌い続ける中でも、
<オレは只の犬だけど 世界をシカトしてるわけじゃないのさ>としっかりと自分自身のスタンスを歌詞の中に入れ込んでくる。

只の犬って言っちゃうところもまた"らしさ"なのかもしれない。





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1. ホロスコープ

2. SとR

3. Buddy

4. なぜか今日は

5. Red Eye

6. 爪痕

7. SATURDAY NIGHT KILLER KISS

8. BABY YOU CAN

9. OUTLAW II

10. シルエット

11. READY STEADY GO

12. I'm just a dog