2015年ベストアルバム13選+α
<+α枠>
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・「越冬のマーチ」mol-74
・「OWARASE NIGHT」フレデリック
・「Reflection」Mr.Children
・「Blue Avenue」花澤香奈
・「Little Victories」THE STRYPES
・「娑婆ラバ」パスピエ
・「FOLLOW ME UP」坂本真綾
・「世界はiに満ちている」CHiCO with HoneyWorks
・「Are you coming?」WANIMA
・「DAWN」Aimer
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<ベストアルバム13選>
・YELLOW DANCER/星野源
2015ベスト。前作「Stranger」は生死の境で作られたことも相まって、独特の重みを帯びていた。だが13年10月のシングル「地獄でなぜ悪い」(今作に収録)以降、楽曲を「星野源ポップス」へ昇華させた。そのため、圧倒的な「陽」のアルバムとなっている。10年代後半の先頭を行く、横ノリの楽曲の楽しさがギュギュっと凝縮。まさに日本の、今の、「踊る」音。
・TIME/KANA-BOON
勝負の2ndアルバムで、またまた彼らがやってくれた!昨年のシングル「シルエット」から期待はしていたものの、まさかそれ以上をいくとは。単純なフェス仕様な楽曲だけでなく、ドラマチックに魅せる「スコールスコール」「スノーグローブ」など着実にレベルアップしていることを見せつける、J-ROCKの旗手だと思わせるには十分過ぎるアルバム。
・PENKI/内田真礼
声優:内田真礼の1stアルバム。最初と最後がUNISON SQUARE GAREDN田淵曲とだけあって、全体を通して非常に軽やかなロック色が強い。まるで名盤「Wonderful World」(新谷良子)を彷彿とさせる、アルバム曲が全くシングルに負けない力強いアルバム。アルバムをすんなり通して楽しめる、緩急の絶妙なバランスも聴きどころ。
・いのちのかたち/plenty
元the cabsのドラマーが加入してから初のフルアルバム。新たなリズムを獲得し、明らかに一時期の2人編成時代より深化したplenty。だが今作の最大の変化は、歌詞・サウンドの大きな変化にある。plentyといえば、「人との距離のはかりかた」「待ち合わせの途中」などある意味内に向いた曲が多かった。今作で楽曲のアレンジは鮮やかさを増し、歌詞は「愛」を歌う。闇から光へと手を伸ばそうとする「一瞬」がここにある。
・Etudes/LILI LIMIT
個人的に最優秀新人。簡単に言えば「世界の終わり」「サカナクション」的なバンドだが、そんな表現にはとどまらない魅力を持つ。独特の切なさを持ったサウンドと、耳なじみの良い日本語詞、独特のムードにずぶずぶと飲み込まれていきます。タワレコ限定シングルではライブ向きのパーティーチューンも披露し、まだまだ面白くなりそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=lssiK2u_QBg
・hello world/ぼくのりりっくのぼうよみ
優秀新人パート2。「閃光ライオット」2014ファイナリストのラッパーが遂にデビュー。前情報なしに聴いたら17歳とは思えない落ち着いた佇まいがある。今作の何が衝撃的かというと、ラップにあかるくない私でもストンと腑に落ちてしまう、そのリリシズムだ。ラップなのにポップというかギターロックというか…新しい世界へと誘う可能性に満ちた、第一歩。
https://www.youtube.com/watch?v=HKThn7Phxkk
・Launcher/LiSA
3rdアルバムは、骨太なシングルにも負けないポップ&ロックをより尖らせたアルバムとなった。1月の武道館2日間公演がポップ曲寄りの日・ロック曲寄りの日と別れていたが、今作では相反する2つの属性を自身のキャラクターでひとつにまとめあげている。「Rising Hope」がエンジンを全開にし、ポップ曲〜ダークめなロック曲へとバトンが渡り(個人的には「アコガレ望遠鏡」・「ANTIHERO」が出色)、バラード「シルシ」で締める。
・Bremen/米津玄師
遂に米津玄師は「希望」を唄う事に腹を括ったんだろう、というアルバム。先行シングル「アンビリーバーズ」で垣間見えた景色がこのアルバムではいっぱいに広がっている。ラスト曲「Blue Jasmine」はストレートなラブソングのようにも聴こえる。前作で他者へ開かれた扉が、遂に全開となり、寄り添う音楽となった。これから先彼が描く景色はどこまで拡がるんだろうか?
・Outside of Melancholy/fhana
2013年のデビューから待望の1stアルバムが発売。いうなればアニソンユニットとという立ち位置の彼らだが、その曲はどこか懐かしさポップス風味だ。(勿論ストリングスの多用など、アニソンの流儀にはきっちり則ってはいるものの)5曲あるタイアップ楽曲のクオリティもさることながら、他の曲も全くひけをとらない出来。伸びやかなtowanaのボーカルも必聴。
・Wonder Future/ASIAN KUNG-FU GENERATION
多人数編成によるツアーを敢行した「ランドマーク」から一転、ロックを真正面から見据えたゴリゴリの力強いアルバムへと原点回帰を果たした。アルバム1枚でガツンとまとまった楽曲となっているのは流石。RPGで言ういわゆる「2週目」に入った感のあるアジカン。結成20周年の2016年でさらなる活躍に期待。
・Tuxedo/Tuxedo
自分のマイブーム・・・シティポップ(もどきも含めて)ということを除いても、癖になるシンセのディスコチューンが鳴り響くこのアルバムはスルメアルバムだ。
https://www.youtube.com/watch?v=Q-gcfQhR_9c
・I Love You, Honeybear/Father John Misty
FLEET FOXESの元ドラマーでヴォーカリストのJosh Tillmanによるソロ・プロジェクト名義FATHER JOHN MISTYの2ndアルバム。温もりのあるアコギサウンドが中心で単純なように見えて、様々なアレンジメントもあり多彩。さらに歌詞もシニカルな仕掛けがあり、なんだか一筋縄じゃいかないアルバムです。
https://www.youtube.com/watch?v=caMfvhKIgBo
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒 オリジナル・サウンドトラック
こちらに関しては多くは語りません。完全に別枠ですが、再び魂に火を点けてくれた楽曲たち、ここぞという時の旧作テーマ曲。
変わらずシリーズのメインテーマとエンドクレジットは、圧倒的な様式美!
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