懐かしく、切ない「歌謡」ロック
- アーティスト: UNLIMITS
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: CD
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UNLIMITSは女性ツインボーカルを中心とする、4人組バンド。
これまでに4枚のミニアルバムと1枚のフルアルバムを出していて、今作は5枚目のミニアルバムにしてメジャーデビューアルバム。
実は今作は、昨年に出したミニアルバム「茜-アカネ-」と対を成すコンセプトアルバムだ。
私がこのバンドを知ったのはその「茜-アカネ-」からだが、初めて聴いたときからその特徴に「耳」を奪われてしまった。
その特徴は、まるで歌謡曲のような叙情的メロディーと女性のツインボーカルのバランスだ。
サビで多くみられる、ツインボーカルのハモリは印象的。
メロディーは、歌謡曲のようでありながらも非常に激しさも持つ、ぶっといロックサウンドに仕上がっている。
大体の曲は凄く早い。息もつかせぬペースで楽曲たちがこちらに向かってくる感じだ。
歌詞もなかなかに真剣で、例えば銀魂のテーマソングとして在りうるような渋さがある。
アルバムでオススメ曲は1,2,3,6.
「茜-アカネ-」に続くコンセプトアルバムとして、今作はより洗練されている。
前作はもっと真っ直ぐで似たようなイメージの楽曲が多く感じられたが、
今作のアレンジは明らかに前作よりも多彩になった。
アルバムタイトルを冠する1.でいきなりぶっ飛ばしてくれる。
アクセル全開だ。しかも歌詞の内容は前作とリンクし、ふたつのアルバムを具体的に結ぶ、結節点としての役割も兼ねている。
この曲があることでコンセプトアルバムとしての2枚のアルバムの「意味」がより鮮明になるのではないだろうか。
2.は<走れ 走れ どこまでも行ける>というサビの部分が非常にキャッチー。
「歌謡」ロックらしく、サビの秀逸さが光る楽曲だ。
3.。どうみても歌謡曲です。ありがとうございました。
6.。個人的には一番好きな曲だ。
アルバムの中でもっともギターが元気ありそうなナンバー。
2分という短い時間でUNLIMITSの魅力がこれでもかと詰め込まれている。
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1. 蒼
2. シャットアウト
3. 月光
5. ライムライト
6. 8