不完全燃焼/スイッチが入ったら /石川智晶

新しい"不"安定さがたまらない

不完全燃焼/スイッチが入ったら

不完全燃焼/スイッチが入ったら




石川智晶は、アニメソングをメインで担当する女性アーティストで、梶浦由記のユニット「See-Saw」の一員として音楽活動を行い、その後『.hack』シリーズの主題歌や『機動戦士ガンダムSEED』のエンディング曲「あんなに一緒だったのに」を担当した。



さらにソロになり、自身で作詞・作曲を行うようになった。
ソロ以降は、『ぼくらの』の「アンインストール」や『機動戦士ガンダム00の「Prototype」などが有名だ。(やはりガンダムが多い)前者は圧倒的知名度を誇る名曲。





















今作は、9作目のシングル。
収録曲の2曲は、共にアニメ『神様ドォルズ』主題歌となっている。




実はこの曲、
あの「アンインストール」とおなじ"におい"がする。

それはある種の"不安定"さだ。













もともと石川智晶は切ない系(セツナ系ではない)の曲が多く(梶浦由記の影響?)、特徴的な音楽を成していた。つまりは争いや喪失などのテーマを持った作品のEDテーマなど、テーマ曲に非常に向いているということだ。


その物悲しさの極致が「アンインストール」だったのではなかろうか。














「アンインストール」では石川智晶の歌声と音楽がマッチし、その魅力をつくりあげた。









今作、「不完全燃焼」でもそのマッチはみられる。
だが、アンインストールとは全くの異質。





OPということもあり、テンポははやい。

だが単純に速い曲ということでなく、言葉数が多い。
しかも音楽はラテンの感じが混じってくるというカオスさ。


それらが渾然一体となることで今までの石川智晶とは違う不安定さを構成する。






この曲はその特異さからも、是非一度聴いてもらいたい1曲だ。




不完全燃焼のPVはこちらから↓
http://www.youtube.com/watch?v=-LWNPKrMqjI








一方で、「スイッチが入ったら」は彼女のオーソドックスなナンバーに近い。
ゆったりめの音楽は、EDにふさわしいじっくりと音楽を感じられるようになっている。


こういったナンバーは18番であろう。だからこその安定感抜群なわけだ。



「スイッチが入ったら」はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=JHuAgiZ9uyc