究極の、シロかクロかの選択
- アーティスト: 神聖かまってちゃん
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2010/12/22
- メディア: CD
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ついこないだアルバム「友達を殺してまで」で、CDショップ大賞準グランプリをとったバンド神聖かまってちゃん。
そのアルバム「友達を殺してまで」に関しては、視聴したが正直好きになれなかった。ヘロヘロな音楽と気の抜けたボーカル、そしてなんだかずれているかのような演奏とひどい音質についつい”停止”スイッチを押してしまった。
アルバムの中の「ロックンロールは鳴り止まないっ」は大名曲だったんだが…
個人的にツボにハマってのはその曲だけだった。
今作もそんな状態になるのだろうと、正直期待していなかったのだが…
なんだこれは!?
大名盤じゃないか!
「みんな死ね」というタイトルとは対照的に、歌われるのは自分らしく生きるというメッセージ性、そしてきらびやかな「神聖」さを追求したキーボードの音。
そしてポップさも兼ね備えるアルバムだ。
なんて聴きやすいのだろう。
フォーク、ブルース、ロック、シューゲイザー…こりゃあ評価されるわけだ。
相変わらずスピーカーで聴くとどんな演奏をしているか、わけわかんないときもあるが(笑)
オススメは1,2,3,7,9,10,13
特に3は「ロックンロール〜」の流れをつぐような名曲。
そしてVo.の日記のような曲。フォーク系統とピアノの様相が身に染みる。
このリンクから聴いてほしい。
http://www.youtube.com/watch?v=Ku3knPdyhng
2,7のようなロックっぽいのも出来るんだーというのも新たな発見。
歌詞は相変わらずだけど、悪意ではなく自分で生きてくかのような強い意志を感じる。
このアルバムは、自分にとってはハズレ曲なしの傑作。
だが同時発売のアルバム「つまんね」とあわせると、
相変わらずシロかクロかの楽曲が多い。
全く無理か、かなり良いと思えるか。だが、それが「かまってちゃん」だ。
徹底的に無理な人には無理。それで良い。
ライブ後のいざこざでメンバーが壁を殴り手を折ったり、ライブはグダグダになったりと(Vo.の子がセットリストを適当に変える、曲間が長すぎて2時間で13曲程度しかやらないなど)刹那的な行動が多い「かまってちゃん」。
配信や奇行をするなどの特異さが彼らをここまで押し上げたというよりも、
(配信をするバンドは他にもたくさんいる)
自分の為に音楽をするという存在そのものが”ロック”なのが、今の時代にハマったのかもしれない。
ここからが始まりだろう。
果たして刹那的な彼らが、今年も”普通”にバンド活動しているかが問題ではあるが… それもそれで”らしい”っちゃ”らしい”か。
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1. ネコらじ
2. あるてぃみっとレイザー!
3. ベイビーレイニーベイビー
4. 自分らしく
5. 怒鳴るゆめ
6. 最悪な少女の将来
7. スピード
8. 男はロマンだぜ!たけだ君っ
9. 神様それではひどいなり
10. 僕のブルース
11. ぽろりろりんなぼくもぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーん
12. いくつになったら
13. 口づさめるように