質で売れるものを装飾する必要はない
- アーティスト: flumpool
- 出版社/メーカー: A-Sketch
- 発売日: 2009/12/23
- メディア: CD
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flumpoolは4人組バンド。
その特徴は甘いボーカルと非常にキャッチーなメロディーライン。
スピッツやレミオロメンのようなポップ路線の王道を着実に歩みつつある。
そんな彼らの1stフルアルバム。
約80分、16曲入りという大ボリュームをして、日本一という大看板というか広告を掲げたにもかかわらず日本一ではなかった。(ボカロアルバムが一位)
正直なところ、収録時間はどうでも良い。
人間が物事に触れられる時間は有限であるから、自分のコレだ!と思う曲が何個かあればそれをリピートすればいいのであるし、あとは芸術作品としてアルバムにコンセプトを持たせるなどのことをすればいい。
アルバム。アイドルのアルバムはとりわけオムニバス的になりがちだ。作詞も作曲もバラバラである以上仕方の無い。だがアイドルは「アイドル」という顔をイメージとしていることで、プロの作詞・作曲家がそれぞれの曲に「アイドル」のイメージを散らばらせることも出来る。
そして垣間見えるイメージがそのアルバムをそのアイドルのアルバムたらしめている。
そしてこのアルバム。
flumpoolはバンドだ。彼らが作詞・作曲をする。どの曲もキャッチーで、ポップ。聴きやすい。
少々だれてしまう長さではあるが、この手の音楽を求める人間にはうってつけだ。
ヘビーローテーションできる曲もあるだろう。
だからこそ、「日本一」という無駄な装飾はいらなかった。
新聞で見た広告にも書いてあった、まるでアイドルかのような書き方にも納得できない。
女性層を取り込む意もあるのだろうが、彼らはアイドルではなく間違いなくバンドだ。
華やかに装飾しすぎれば、色が鮮やか過ぎて目が痛くなるのに。
オススメ曲は
1,2,4,5,6,14,15
初めて聴いたときこのアルバムは恐ろしく前輪駆動型だと感じた。
シングル曲は前半に三曲で固まっているし、他のアルバム曲の勢いも凄まじい。
1.はflumpoolでも傑作だと。イントロのドラマチックさとサビの伸びには目を見張るものがある。
4.は個人的にflumpoolの中で一番だ。サビの切なさ。
ラストの大サビはひたすらに、必死。全身全霊で歌い上げる。
その必死さがたまらない。
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1. Calling
2. 星に願いを
3. 見つめていたい
4. MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜
5. 僕は偶然を待っているらしい
6. 回転木馬(メリーゴーランド)
7. 車窓
8. Hills
9. 夏Dive
10. LOVE 2010
11. Quville
12. 最後のページ
13. 今年の桜
14. タイムカプセル
15. サイレン
16. フレイム(Album Version)