純粋に音に集中できるのが功を奏したか
- アーティスト: ClariS
- 出版社/メーカー: SME
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: CD
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ClariSとは、クララとアリスによる現役中学生2人組ユニット。
今作がメジャーデビューシングルで、しかもいきなりラノベ原作アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主題歌。
ネット動画サイトで活動していたところ、アニメ専門音楽誌「リスアニ!」で取り上げられ、それを見たアニメプロデューサーによって大抜擢。
オリコン週間チャートで7位を記録した本作。
実は、アニメの内容が内容なだけに主題歌チェックを後回しにしていた関係上、気付くのが遅れた。(あとあとフルで聴けばいいかと思っていたため)
どうせラノベ系だからけっこうはっちゃけた曲か萌え寄りの曲だと思っていた。
しかしチャートで聴いたとき、「あれ?なんか違う?」
「…普通にいい曲じゃね?」
現役中学生のために彼女らは顔出しはしていない。あるとしてもイラストのみ。
まあつまりどんな人間が歌っているかは全くわからんということだ。
だからこそ自分としては歌声と音楽のみに集中できた。
歌声はかなり綺麗。
まあだからレコード側もメジャーデビューさせたんだろうが。
歌声のみで勝負するという、今時あんまりやらない試みでのインパクトは確かにあった。
今はAKBやらK−POPアイドルが顔押しでやってるので、売り出し方として逆をとることで大きな意味を見出そうとしているのだろう。要は話題づくりだが。
ある意味反骨精神の人間に対しては「きく」かもしれない。
バックに流れる音はいわゆるピコピコテクノ系。
エイベックス臭も若干感じたり。このバック音楽なら、EXILEとかであってもおかしくないし、もっとアクロバティックな編曲ならperfumeもありえるだろう。
要は、この音楽はポピュラーなのだ。
普通に色んな曲をごちゃまぜにしたプレイリストを作って、
その中にするりとこの曲を混ぜ、人に聴かせても、この曲に対して全く知識の無い人には気付かれないと思う。
だからこそこの曲を評価したい。
アニソンとしてのテーマ性を満たしながら、かつポピュラー音楽としても存在しうるボーダーレスな感覚がたまらなく面白い。