「小説」世界への誘い。1stフルアルバム。
- アーティスト: THE NOVELS
- 出版社/メーカー: muff tone
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: CD
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THE NOVELSは4人組のバンド。2008年に地元名古屋で自主音源を発表、2009年にはシングルをリリースし、TUTAYAなどCDショップでもプッシュされ知る人ぞ知るバンドになった。
彼らの特徴は、オルタナティブでエモーショナルなメロディと詩的言葉が豊富な世界観。
音的にはバンプ、RADWIMPSに似ていると思われるが、最近はそういうのが流行というか、そういえば手にとってくれるだろうというCDショップやレコード会社側の安直な考えに傾倒してしまうので、他の言い方をしたい。
THE NOVELSらしさというものを考えてみると、
音楽に付与された情緒性だ。
聴いてて思い浮かぶ情景は、夜空のイメージが強い。
星々が輝く様が、彼らの曲に散りばめられている。
真夏のぎらぎらとした日中の太陽はちょっとイメージできない。
オススメは2,3,4、9、11,12
実はこのバンドをはじめて知ったのは、2009年にHMVでシングルを視聴したとき。
一目惚れ(一聴惚れ?)してしまい、思わず買ってしまった経緯がある。
その曲が今作の 3.鏡の国の2人、12.星の標本だ。
3.鏡の国の2人はミディアムテンポのナンバー。
個人的にはラストの大サビ前の
<例えば君の世界観を物体映像化できたとして その完成大試写会に来た見物人が
「はいそうですか」って言ったりして 拍手もなしで帰りやがったら
僕は殴りますよそいつらを 言葉が汚くてごめんね でも>
という
早口の部分がヤバイ。
畳み掛けるような歌詞のセンス。
アルバムでも光り輝くこの楽曲は必聴。
鏡の国の2人。
視聴はコチラ(youtube)
2,4,9は、
疾走感に溢れるナンバー。
イントロ部分のドラマティックさが良い。
特に、ギターが凄まじいのは2のレムリアだ。
サビ部分もメロ部分もずっとギターが主役のような曲で、
それにしてもギターがノリノリである。
アルバム全体として、
若干中盤に中だるみしてしまったのが残念だが、
序盤の勢いと、終盤のまとまりが良かったので、お勧めできるアルバムだ。
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1. Cluster A
2. レムリア
3. 鏡の国の2人
4. Ghost Communication
5. Freaky In The Sky
6. その日が来る前に
7. Black Black Disorder
8. Fire Stone
9. 伝導体ダイヤグラム
10. Shelter Park
11. The Cave
12. 星の標本