My blood is Your blood./THE NOVELS

「小説」世界への誘い。1stフルアルバム。

My blood is your blood.

My blood is your blood.




THE NOVELSは4人組のバンド。2008年に地元名古屋で自主音源を発表、2009年にはシングルをリリースし、TUTAYAなどCDショップでもプッシュされ知る人ぞ知るバンドになった。


彼らの特徴は、オルタナティブでエモーショナルなメロディと詩的言葉が豊富な世界観。


音的にはバンプRADWIMPSに似ていると思われるが、最近はそういうのが流行というか、そういえば手にとってくれるだろうというCDショップやレコード会社側の安直な考えに傾倒してしまうので、他の言い方をしたい。







THE NOVELSらしさというものを考えてみると、
音楽に付与された情緒性だ。

聴いてて思い浮かぶ情景は、夜空のイメージが強い。
星々が輝く様が、彼らの曲に散りばめられている。

真夏のぎらぎらとした日中の太陽はちょっとイメージできない。

















オススメは2,3,4、9、11,12







実はこのバンドをはじめて知ったのは、2009年にHMVでシングルを視聴したとき。

一目惚れ(一聴惚れ?)してしまい、思わず買ってしまった経緯がある。

その曲が今作の  3.鏡の国の2人、12.星の標本だ。




3.鏡の国の2人はミディアムテンポのナンバー。

ロディアスで、ひたすらに美しいサウンド




個人的にはラストの大サビ前の

<例えば君の世界観を物体映像化できたとして  その完成大試写会に来た見物人が
「はいそうですか」って言ったりして  拍手もなしで帰りやがったら
僕は殴りますよそいつらを 言葉が汚くてごめんね  でも>

という
早口の部分がヤバイ。


畳み掛けるような歌詞のセンス。

アルバムでも光り輝くこの楽曲は必聴。



鏡の国の2人。
視聴はコチラ(youtube)





2,4,9は、
疾走感に溢れるナンバー。

イントロ部分のドラマティックさが良い。


特に、ギターが凄まじいのは2のレムリアだ。

サビ部分もメロ部分もずっとギターが主役のような曲で、
それにしてもギターがノリノリである





アルバム全体として、
若干中盤に中だるみしてしまったのが残念だが、

序盤の勢いと、終盤のまとまりが良かったので、お勧めできるアルバムだ。




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1. Cluster A

2. レムリア

3. 鏡の国の2人

4. Ghost Communication

5. Freaky In The Sky

6. その日が来る前に

7. Black Black Disorder

8. Fire Stone

9. 伝導体ダイヤグラム

10. Shelter Park

11. The Cave

12. 星の標本