CD/口ロロ

気が付けば壮大な実験の中に

CD

CD






口ロロクチロロ)は、1998年に三浦康嗣(みうらこうし)を中心にブレイクビーツ・ユニットとして結成。以降、ターンテーブルサンプラーを含む様々な楽器演奏者を交えながらライブ/レコーディングの試行錯誤を繰り返し、徐々にポップス中心のスタイルへと移行した。



2009年日本のHIP HOPのオリジネイター でもあるいとうせいこうが加入。同年12月”フィールドレコーディング・オーケストラと銘打たれた6thアルバム『everyday is a symphony』をリリース。TwitterUSTREAMを駆使した単独公演やメディアアート的演出、演劇的要素で話題を集める。


実験精神からやんちゃなユーモア、コンポーズや技術の洗練から純粋な音響快感やジャンルによって変わるグルーブ。それらを同じまな板の上で調理しようというガッツ溢れるチャレンジャー達。
歌もの、HIPHOP、ソウル、ハウス、テクノ、音響、ジャズ、あらゆるものを聴かせつつも、単なる幅広さとは一線を画したきらめきは、その全てを今までに無い、普遍の、老若男女のためのJ-POPへと昇華する。

要は、前衛的な音楽・活動をバンバンやっちゃう人たちってわけですよ。

























最初の曲の再生ボタンを押してから、最後まで飽きることは無い。

それどころか、ずっと!???!という感覚に襲われるだろう。

異世界にすいこまれるかのような爽快感は麻薬のようで、やみつきになる。

それぞれの曲が、個性的でまとまりがない。
というか全部違う。同じCDにあるものとは思えない。
だが、それが良い。




既に「ある」ものをぶち壊してくれる、そこにとんでもないパワーを内包している。

スゴーいアルバムです。










今回のアルバムは、個性的な女性陣をゲストに迎えている。

モデル、ラッパーから声優、女優まで。
それらのゲストに合わせて、それぞれ角が立った曲が出来上がった。


全体的な視聴はこちら
http://www.10do.jp/kuchiroro_new/disc/index.html





















オススメは、
1,2,3,4,5,6,7

というか全部じゃーい






ここからはその異質なオススメ曲を紹介していこう。








1.
「はじまり」は、インパクトがハンパじゃない曲だ。


「は、じ、ま、り」などの単語を一文字区切りで淡々と述べていく曲。
いや、曲というよりもつぶやきに近いレベル。


序盤はほとんど無音かただ単音が鳴り響くだけで、とにかく言葉がポンポンと述べられていく。
さらに「み、ぎ」「ひ、だ、り」などの単語を言うときは。スピーカーの左右から聴こえてくる。


ステレオスピーカーの左右音源を最大限に利用した楽曲だ。




ところでこの曲のジャンルは何だ。













2.
1234 feat.内田慈は、基本的に「1234」をひたすら言う事を基本としたアップテンポなテクノやヒップホップの要素を持つ楽曲となっている。


矢継ぎ早にボーカルが移行していく様は、こちらに聞き逃せない緊張感を与える。
まるで次に、何がくるかわからない。




3.
ヒップホップの経年変化は、いとうせいこうによるラップだ。

意外とこのアルバムでは普通。いや、音楽のスタンダードの中からじゃ普通じゃないけど、あくまでもこのアルバムの中で本格的なラップ。

シルシルミシルとは全く違ういとうせいこうの一面が見れるという点も面白い。




PVはコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=JmPlKSN_ALs












かとおもえば、
4.「恋はリズムに乗って」はバンドサウンドで超ポップ。聴きやす過ぎる。


ユーミンsalyu、YUKIの曲で時々みられるような、ふわふわとしたイメージもありながら大人なジャズの要素もある。

ベースがかなり前に来ているのもポイントが高い。


最初はこの曲から聴くのも作戦かも。パッと聴いた中だとコレが聴きやすいと皆が思うに違いないくらい聴きやすい。←しつこい












5.
スカイツリー

これはね、もうやばい。



曲の詞は全て、ひとりごと。
「窓をあける」「サッカーの試合ネットにあがってねーかなー」とか

それが歌のようになる。




で、楽器は全て身の回りにある音だ。
窓を開ける音、レジの音、パソコンの音。
それらの組み合わせ。

それらを繰り返したり、変えたりすることで巧みに曲を構成する。

一回目はあまりの異様さに圧倒される。



かつて観た映画「奇跡のシンフォニー」の主人公を思い出させる。
その映画では主人公は、身の回りの町の音を全て「音楽」と認識していた。


この曲もその境地に達した天才的曲。












6.

めちゃイケオーディションにも出たことのある声優・金田朋子をゲストにこの曲は宇宙的でファンタジーなテクノ曲だ。

かなり声をデジタル効果で変えているので、もはやどれが本当の声か分からない。そもそも金田朋子が超アニメ声なので、それをテクノにすると大変なことになる。


「あいたい」というフレーズにも「あ、い、た、い」と一語ずつ分けて発音され、さらに「た」だけ金田朋子にするなど、矢継ぎ早に声が変わっていく。


聴いているこっちも忙しい。




PVはコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZwGpF9hOdSQ






7.「ちょwwwおまwww」は複数の笑い声とちょwwwおまwwwという台詞だけで音楽にしちゃうって言うナンバー。

な に こ れ ってなります。








異質が好きな方には超オススメ。




ーーーーーーーー

1. はじまり

2. 1234 feat.内田慈

3. ヒップの経年変化

4. 恋はリズムに乗って feat.大木美佐子

5. スカイツリー

6. あたらしいたましい feat.金田朋子

7. ちょwwwおまwww

8. ヵゝヵゞゐ。 feat.RUMI

9. iuai feat.まつゆう*

10. lʌ'v m