覚悟のメッセージをドンと私達に突きつける
- アーティスト: アナログフィッシュ
- 出版社/メーカー: felicity
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: CD
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アナログフィッシュは日本の下北系のロックバンド。
1999年結成。2004年メジャーデビューの3人がメインメンバーのバンドだ。
1stシングル「スピード」はアニメ「NARUTO」のEDでも使われていた。
アジカンとも親交があり、NANO-MUGENのアルバムでも「sayonara90's」で参加している。
「スピード」の頃は直情系ロックのイメージが強かったが、
「sayoanra90's」に関しては、メッセージ性の強い曲だった印象がある。
バンドの方向性の変化の仕方もアジカンと似ているバンド。
事実アジカンのボーカル後藤正文もかなり影響を受けたり、意識したりしているらしい。
今作は、多分5作目のシングル…だと思う。(ずいぶんwikiが更新されてなかった 笑)
「失う用意はある?それともほうっておく勇気はあるのかい」という非常に長いタイトルは、一曲目の「PHASE」の歌詞の中でメインとなっている部分だ。
このタイトルの通り、非常にメッセージの強い曲が並んでいる。
またテンポの速い曲はないが、軸がとんでもなくしっかりしているのでどれも力強い。
ノーマルなバンドサウンドから、デジタルを大いに取り入れたものまで音楽性は豊かにもかかわらず、やはり軸がぶれないのがカッコいいのだ。
1曲目の「PHASE」が名曲。
デジタル風味の、
まるで行進のようなリズムで刻まれるこのナンバーは、力強さで満ち溢れている。
ギターも歪ませまくって心地よい。
<失う用意はある?それともほうっておく勇気はあるのかい>という歌詞が何度も繰り返されることでコチラの頭に訴えかけてくる。
強く、強く。
<夢を売る彼はリアリスト 夢を見る君はテロリスト>
という歌詞が私達に選択を迫ってくる。
何かを失うのか、それともほうっておくのか。
しかし、歌詞は<その次のPHASEへ>と終わる。
選択で局面が変わり、何かが変わっていくことを暗示するような、光のあるラストだ。
ちなみに、
個人的にはアジカンの「新世紀のラブソング」を思わせた。
PHASEのPV、これ良いです↓
http://www.youtube.com/watch?v=Ds8E-0s95ag
2曲目はひたすらに静かでさびしげな楽曲で、
<何かが変わるといいね 戦争が起きた>という終わりにはとんでもない切なさが漂ってくる。
3曲目は、
昔リリースした曲のリメイク。tobaccojuice・HiGEと3バンドで一緒に出した、
スプリット・ミニアルバムに入っていたもの。
これもデジタルナイズドされてかなり洗練されている。
だが、デジタルの裏で流れるベースの力強さが目立つ。というかこの曲を支えている。
曲のテーマやメッセージは1曲目とかなり似ている。が、それもまた良し。
<スペースシャトルが落ちた><ボクは夢をみていた そこから木の生える>
という一筋の希望。
4曲目は、かなりリラックスしている印象。
5曲目はラストにふさわしい懐の大きいスローテンポな楽曲。
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1. PHASE
2. 戦争がおきた
3. TEXAS
4. UNKNOWN
5. 風の中さ