泥まみれでも、痛快の破壊力
- アーティスト: Dr.DOWNER
- 出版社/メーカー: only indreams
- 発売日: 2011/07/06
- メディア: CD
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Dr.DOWNERは2004年から活動を開始した、4人組ロックバンド。
彼らは、親交があったことからASIAN-KUNG FU GENERATIONの後藤正文が立ち上げたレーベルonly in dreamsから2010年にe.p.「さよならティーンエイジ」をリリース。今年7月に、後藤正文のディレクションを交えて活動開始から7年目にこのフルアルバムをリリースすることになった。
今回は、TUTAYAでレンタル解禁されたということでレビューしました。
彼らの音楽はとにかく”突っ走ってる”。とにかく爆発力。
個人的には初めて聴いたときは、「うるさい」と遠ざけてしまったが、聴けば聴くほど味が出てくるスルメスタイルの曲だ。
爆発力なのに、スルメスタイル。一見矛盾しているが、それが彼らが単に初期衝動のロックではなく、7年間の活動に裏打ちされたものを持っているから。
パンクロックは英語詞が多いが彼らは日本語詞で、歌詞も重要なファクターになっている。その歌詞は、若さの衝動ではなく、この厳しい現実の中で泥臭く生きている感が出ている。日常の中で溢れてくる感情を、パンクの熱量にのせて吐き出す。そこにある日常は私達が普段触れているものと近い。
だからこそ聴くたびに味が出てくるわけだ。
インタビューでも言っているが、彼らはアジカン後藤と同じように、「J-pop(笑)ではなくaikoも良い」って言っちゃうタイプだ。
音楽にもそれが反映されていて、パンクなんだけどJ-POPっぽさも兼ね備えたものになっているのもこのバンドの特徴。
一発撮りのスタイルで収録されたアルバムということでその勢いがそのままパッケージ化されている。
正直ギターソロはミスをしていたり、音が飛んでいるところもあったり曲によってはずれているところもあるが、それもライヴ感をかもしだしている。
このライヴ感が私達を”ブッ飛ばして”くれる。
オススメは
1,2,5,9,10
まずは、e.p.でもタイトル曲としてリリースされた2.「さよならティーンエイジ」を聴いてもらいたい。コレを聴けばどんなバンドか一発で分かるはずだ。
曲始まりのライヴ感、突っ走ってる感、完全燃焼するかのような終盤の爆発力。
↓さよならティーンエイジ↓
http://www.youtube.com/watch?v=A3p7cPwQBJk
5.「まちぼうけ」は初ミュージックビデオが作成された曲。
サビの<毎日 毎日 まちぼうけ>の<毎日>がまぃーにち まぃーにちと小気味よく発音するのでなかなか耳から離れない。その耳あたりの良さはJ-POP的でもある。
「まちぼうけ」はコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=DzNvGFACxj4
1.や9.のように彼ららしいパンクも勿論いいが、
10.「明日、晴れればいい」のように夕暮れから夜への流れを想起させるミディアムなナンバーも作れるだけに今後も期待大。
アジカンの「崩壊アンプリファー」と似たものがあるが、彼らは泥臭さは失わないでほしいバンドだ。
only in dreams内のインタビューへのリンク
http://www.onlyindreams.com/magazine/interview/2011-07_drdowner01.html
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1. Rock'n Roll負け犬
2. さよならティーンエイジ
3. パンクロック音頭
4. バビロンタウン
5. まちぼうけ
6. 暴走列車
7. フラストレーションシティー
8. ユーウツ祭りスタイル
9. ライジング
10. 明日、晴れればいい