ノルニル/少年よ我に帰れ /やくしまるえつこ

かくして圧倒的な奥行きを得た

ノルニル・少年よ我に帰れ

ノルニル・少年よ我に帰れ


やくしまるえつこは、バンド相対性理論のボーカル。




前回のレビューはコチラです↓

ヴィーナスとジーザス/やくしまるえつこ


彼女の特徴は、気の抜けたようなボーカル。
そして凄まじいセンスの歌詞。
中毒性の高い音楽。
音楽雑誌での謎の返答etc..

などなど様々な特徴を持っており、動向が注目され続けている。






今回は、

やくしまるえつこメトロオーケストラ】とは(以下ナタリーより引用)
ボーカルやくしまるによるソロプロジェクトで、今作「ノルニル」では江藤直子(Piano)、大津真(G)、ナスノミツル(B)、植村昌弘(Dr)、青木タイセイ(Tb)、鈴木正則(Tp)にオーケストラを加えた大編成のバンドが演奏を担当。これまでのソロやバンドでの活動とはひと味違ったサウンドが展開される。

ということらしいです。

また彼女の壮大な実験が始まった。


















相変わらずなんじゃこれ?の音楽を貫いている。いや、TVアニメ「廻るピンクドラム」の90秒サイズでは彼女にしては普通の(?)オーケストラ音を交えた音楽かと思うが、実際の音源は7分と6分半。

やくしまるえつこは長い曲が少ないのでもうこの時点でなんじゃこれ?だ。ほんとにオーケストラ的にしちゃってるのか、と。








私はあんまり長い曲が好きじゃないので今回はあまり聴かないで終わりそうだなーと思っていたが、まったくそんなことはなかった。
とんでもなくスルメ曲。


つねに聴くたびに発見があり、ここのアレンジ面白いなーとかここでこの音入れるかーとかとにかく何度でも聴ける。その意味で芸術的な作品だといえるだろう。
















今作に収録されているのは
ファンシーな雰囲気から徐々にテンポがスリリングになっていく「ノルニル」と、危ういバランスを想起させるような音が特徴的な「少年よ我に帰れ」の2曲。





「ノルニル」は、サビ前の緩和が面白いところ。サビはサビでいつもよりもかなり声を張り上げている印象があり、アップテンポな楽曲を盛り上げる。











ノルニルはコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Vk_KkbBpTb0


少年よ我に帰れ↓
http://www.youtube.com/watch?v=xomtacoOeEY