世界「平和」の偽りを世界の終わりが歌う。
- アーティスト: 世界の終わり
- 出版社/メーカー: ラストラム・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
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世界の終わりはドラムレスでDJがいるバンド。
ボーカルはパニック症候群で精神病院にいたことがある。
その場所が「世界の終わり」だったことでこのバンド名になった。・・・らしい。
という前置きはおいといて、
ガンガン頭に響く。
音が轟音なわけではなく。その歌詞が。
ひたすらに人間の罪を歌う。
ひたすらに純真に聞こえる歌声で。
視聴機で聴いた瞬間その「世界」に引き込まれ、買ってしまった。
完成度は高い。”綺麗な”サウンドというべきだろうか。
キラキラした曲も多い。
全てのトラックがオススメではあるが、
個人的に1,2,3,6がオススメ。
1.幻の命は様々な賛否が飛び交っている。
というのもこの歌が生まれてくることなしに死んだ生命を歌っており、その理由がボーカルが中絶させたためだというからだ。
ネットでは、中絶の歌で感動や同情を誘うのはキチガイだという声やこんな歌をかっこよく思って真似しようとする若者がいたらマズいという声などがある。
しかしそういった噂が事実であるならば、ボーカルは自分がみることが無かった命を歌にして「永遠」にすることで過去に対して懺悔して
いるのではないか。カッコつけや美化では無く、事実へ向き合うことで。
他の曲でも人間が他の動物を傷付けて平和をつくっているという歌詞があるとおり、罪の歌なのかもしれない。
ただ心配なのはあまりにも今作がバンドサウンドとして完成されすぎていること。
これで終わってしまって拡がりがなくなってしまったら残念だ。
次でどうなるのか。
更なる進化が見たいと思わせてくれるバンドだった。
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1. 幻の命
2. 虹色の戦争
3. インスタントラジオ
4. 青い太陽
5. 死の魔法
6. 世界平和
7. 白昼の夢