20年間の熟成。「歩き続ける」とはこういうことか。
- アーティスト: the pillows
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2009/10/14
- メディア: CD
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the pillowsは昨年結成20周年を迎えたロックバンド。
今回のアルバムはなんと16枚目。ミスチルなどビックバンドと同期ながら、ミスチルが光を浴びたバンドだとすれば、こちらは暗闇でこつこつと続けてきたようなバンド。
ロック・オルタナティブをひたすらに追求するスタイルと愚直なラブソング、負け犬的歌詞など、すごく大衆受けするようなバンドではない。
3年前まではオリコンで20位以内に入ったことは無かったが、今年にはスティッチのアニメのOPなども担当するなど知名度を上げてきた。ここまで長期に渡って徐々に売れていくバンドは異色だろう。
20周年のラストを飾るものとしてリリースされた今作。
まず、オススメは
1,6,8,9。
全体としてミディアムテンポで落ち着いている。
彼らの傑作が、明らかに今作より上とは思うが決して悪いわけではない。
前作よりかなり良いし。
オープニングを飾る1.は行進曲のようなナンバー。
小気味のいいリズムでアルバムの始まりを少しずつ盛り上げる。
そのあとはミディアムテンポ、ハイテンポの違いはあれどオルタナティブオルタナティブしいナンバーが続く。なのでここでは割愛。
このペースが続いたら飽きるなぁ、というところで6.が登場する。
伴奏が長く、切ないメロディーで始まる。
ひたすらに切ない、夜に独りで聴くにはうってつけの曲だ。
サビにはVo. Gt.山中さわおのシャウトが炸裂する。彼独特の歌い方に魅かれてpillowsが好きな人も多い。
そして8.個人的に2009年では5本の指に入るほど良かった神曲。
<千年後の雨になって 僕らは降るだろう 太陽とも分かり合って 虹を出せるかな 叶ったら綺麗だろうな>
<足跡の無い道を選んで 随分歩いたな 荒野の果て 何処かにきっと足跡残ってる それだけが生きた証 それだけが僕らの誇り>
など、20年間貫き続けた彼らだからこそ唄える曲。
歌詞の全てに重みがあり、完璧すぎる曲。
辛いときはこの曲を聴くと元気が出ます。
また頑張ろうみたいな。
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1. Dance with God
2. Your Order
3. メロディー
4. Lemon Drops
5. FOXES
6. Beyond the moon
7. ジョニー・ストロボ
8. 雨上がりに見た幻
9. LIFE SIZE LIFE
10. Primer Beat