間違いなく傑作。音速ラインの5枚目。
- アーティスト: 音速ライン
- 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: CD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
バンド、音速ラインの現メンバーはVo.Gt.とBa.の2人。
ハスキーな感じのボーカルと爽やかだが激しさも併せ持つサウンドが特徴。
また、春や夏の季節感を表す曲は素晴らしい。特に夏の曲は、夏の切なさと爽やかさを内包している。
これまで各シングルや1st「風景描写」2nd「100景」と聴いてきたが、特に1stはまさしく風景描写の点で傑作だった。その後のシングルやアルバムもまあ良いのだが、自分の中では1stを超えることは無かった。
だが今回はあっさりと超えてみせた。
オススメは3,4,5,6。
勿論今回も季節描写は健在。夏的な曲は3曲も存在。
彼ららしさ良く出ている。
だが一番感じたのはサウンド面での変化。
いままでは良くも悪くも直線的だった。
今作はなかなかテクニカルな展開を見せるナンバーも用意されている。
とくに5.は転調やサビとメロのメリハリなどが美しい。
6,は他のナンバーとギターのエフェクターやアレンジの差があり、アルバムの最後にふさわしく余韻を残すような切なさに溢れている。
壮大さで言えばアルバム名を冠しているだけあって、3.が最高。
一方で4.も負けてはいない。メロ部分は呟くような歌詞で、ギターのカッティングと相まって小気味いいリズムを刻む。
なんだか1stの速さと切なさを持っているにも関わらず、今作は1stに比べて圧倒的に広い。とにかく聴いてるときの空間の広さが圧倒的に違う。
やはり音楽は成長する。
ーーーーーー
1. 夏色の風
2. 原動力
3. 空になる
4. カフカ
5. さよならユニバース
6. もう一度だけ