GO! GO! MANIAC/放課後ティータイム

音楽が世界を変える事を証明した。まさしく歴史の転換点。

軽音楽部の女子高生の日常を描いたTVアニメ「けいおん!!」のOP。

昨年の「けいおん!」が大ヒットを記録し、そのテーマ曲もオリコン2位、3位と大ヒットしたのは記憶に新しい。

今作はなんとオリコン1位を記録した。









何故ヒットしたか?
もちろんアニメの出来が良かったというコンテンツ内容の側面も勿論大きい。だが、それよりも軽音楽部の女子高生というテーマを生かし、楽曲に関してとことん拘りを持ったのが成功だったと言えるだろう。


個人的には、ほのぼの系の物語は嫌いで、重みのある物語を求めがちだが、今作はまず音楽で惹きつけられた。必ず即リピートしたくなる「これだ!!」という音楽と出会う衝撃がそこにはあった。

その衝撃は、アジカンのリライトやYUIのagainなどなど、年間で5曲あるかないか(聴いてる曲は400あっても)だが、今回の「GO! GO! MANIAC」でもその衝撃を起こさせてくれた。










前作「Cagayake! GIRLS」の出来が凄まじかったせいか、初めてこの曲が出たときは批判の声も多かった。

最近の日本人の悪い癖だが、100点の次にまた「同じような」100点を求めようとしている。
かくいう自分もこの曲を80点くらいだと考えていた。

だがフルで聴けば、

そして弾けばわかる。








まず今回の曲は意外だった。いや、異彩というべきか。


凄まじい速さのリリックとミュージック。初めて聴いたときは、まず理解が出来ない。
しかしその時点で聴いた者は術中にはまっているのかも知れない。

音楽は何度も聴くものだ。つまり、聴くことで何度も「!?」と思えるような心境を引き起こさなければ聴かれなくなってしまう。ヒットソングは往々にしてそうだと思う。

たとえバラードであっても心がグッと惹きつけられるものは、いつでもそうだ。
尾崎豊の「I LOVE YOU」や絢香「三日月」など。








何度も聴けば、いつしか時計の針を振り切ったような感覚に襲われた。

今までの違和感が、惹きつけられていたからの違和感だったことに。










そして自分はギターも一応やってるので、この曲を弾いてみた。

BPM(テンポ)が250と… 
→一分間に250回手を叩く速さ(笑)



速!!!


弾いてるときはランナーズハイみたいになります。

そしてサビが楽しすぎます。恐らくこの曲は弾く楽しさすらも計算に入れた曲だったわけで…

作曲家のT@m-hackは天才過ぎる。









オリコンで1位を取るにはオタクだけではなく一般層もいなければ無理だ。
つまり昨年の楽曲の質が評価され、今作で様々な人間が手に取ったことになる。





ロックの初期衝動をアニメが奏でて、楽曲が紡ぐ。

日本の歴史に残りうる、傑作。