DETECTIVE BOYS/Base Ball Bear

挑戦的な3.5枚目のアルバムは新たな扉か

DETECTIVE BOYS <完全生産限定盤>

DETECTIVE BOYS <完全生産限定盤>


Base Ball Bearは4人組バンド。男女のツインボーカルと「甘酸っぱい青春」のような爽やかなストレートサウンドと歌詞を特徴とする。

爽やかだが、どこか(いい意味で)ズレた歌詞の世界観が特徴でもある。

「祭りのあと」「レモンスカッシュ感覚」などの曲タイトルからもそのセンスが読み取れるだろう。













今作DETECTIVE BOYSは、もう1つのアルバムCYPRESS GIRLSと対をなす、
Base Ball Bearの3,5枚目のコンセプトアルバムだ。


そのサウンドは、かなり挑戦的。

今までよりもよりサウンドに変化をつけ、全体に占めるエフェクター率もその種類も増えている。




















オススメ曲は1,2,4,6.







1.でいきなり始まるのは、
acco(チャットモンチー福岡晃子)と呂布(元ズットズレテルズ)とのコラボ曲 なのだが、ラップが入っていたりと新鮮すぎる。


ボーカルが3人(4人?)でしょっちゅう入れ替わったり、ハモったりを繰り返す。
忙しないが、そこがいい。








2.はベボベお得意の曲調だ。
1つ違うのは、途中に入るラップ調(早口)。

そこが緩急となって曲を引き締めている。

あとはいつも通りのベボベ。安心して聴ける爽やかさだ。



4.はベースもつとめる、女性ボーカルがメイン。


ベボベにしては珍しく比較的落ち着いたナンバーに仕上がっている。

















ここまでのレビューだとなぜこのアルバムをわざわざ買ったのかが分かりにくいが、


その理由は6.にある。

視聴した瞬間ビビーンと来た。これは…







切ないアルペジオで始まるこの曲はアルバムの中でも際立ってハイスピード。


歌詞は、自分自身に存在しない「星」=明るい”才能”のようなものを持たない自分自身に対するもの。

<僕は星がほしい>という願い・欲求をVo.小出は懸命に、苦しそうに歌い上げる。

そのサビにやられてしまったのだ。








恋の歌が多く、めったに自分自身への劣等感が表に出ないベボベだからこそ、このナンバーが輝く。






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1. クチビル・ディテクティヴ

2. Transfer Girl

3. BOYFREIEN℃

4. LOVESICK

5. WHITE ROOM

6. 星がほしい

7. 歌ってるんだBaby(1+1=new1 ver.)

8. 東京