ソラニンsongbook/Various Artists

まさしくコンピレーションのお手本

ソラニン songbook

ソラニン songbook



今回は趣向を変えて、コンピレーションアルバムを紹介。






このアルバムはその名の通り、漫画と映画の「ソラニン」の世界観を音楽で表現しようとした作品。


選曲・監修は<ROCK IN JAPAN FESTIVAL><COUNTDOWN JAPAN>のレジデントDJとして知られるDJ・片平実(かたひらみのる)が担当、この人は数多くのアーティストとも親交があり、造詣も深い。


実際、今作はロックファンも『ソラニン』のファンも唸らせるような素晴らしい楽曲セレクトになっている。















映画を観て、この作品を聴くと納得する。




もちろんアーティストによってシングル曲があったり、アルバム曲があったりとそれぞれだが、全て少し落ち着いたような楽曲という面で共通している。


ミディアムテンポで、焦燥感や切なさに満ちているナンバーが大半だ。夕方や夜といった時間帯が似合う曲。


日がさんさんと照っているような情景は似合わない。




斜陽。

まさしくその感覚が『ソラニン』なのだが。
















今作はハズレ無し。

その中でも秀逸なのは
1,3,5,9,10





個人的に驚きだったのは5,10.

他のオススメ曲はシングル曲で既に知っていたし、名曲であることも分かっていた。


だが、この2作に関してはノーマークだった。






木村カエラはシングルとベストアルバムしか聴いていないので、「dolphin」は衝撃の曲。

ミディアムテンポ・轟音の切ない曲。

「リルラリルハ」などを除いては、比較音が軽め・ポップな楽曲が、彼女のカラー化と思っていたがこの曲は全く逆。

だが、名曲。








そのほか、名前は知っていても曲は聴いたことがなかったアーティストにもすんなり触れられた今作は、まさしくコンピレーションの見本ともいうべきものなのではなかろうか。


TSUTAYAにもある店舗にはあるので、既に好きなアーティストが一組でも入っているのならば是非聴いてみてほしい。


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1.転がる岩、君に朝が降るASIAN KUNG-FU GENERATION
2.同じ月を見てた/GOING UNDER GROUND

3.人鳥哀歌/tacica
4.希望/LOST IN TIME

5.赤黄色の金木犀フジファブリック
6.セブンスター/中村一義

7.Lucky/スーパーカー

8.そらに/concentrate on popping

9.染まるよ/チャットモンチー
10.dolphin/木村カエラ
11.ハミングバードYUKI

12.風待ち/GRAPEVINE

13.君の好きな歌/DOES

14.波/NICO Touches the Walls

15.ブルーのこころ/曽我部恵一

16.ベイビー優しい夜が来て/サンボマスター

17.アオイソラ/スネオヘアー