still a Sigure virgin?/凛として時雨

「まだ聴いてないの？」＝挑戦的問いかけにして自信の現れ

still a Sigure virgin?

今作は「凛として時雨」の４thアルバム。

凛として時雨は、男女ツインボーカルによる３ピースバンド。（ギターボーカルが男、ベースボーカルが女）

特徴は圧倒的演奏力に裏打ちされたライブでのハイパフォーマンス。

唄いながら演奏できるっていうレベルじゃあない。４，５人組のバンドなんじゃないかと思うくらいの凄まじさ。初聴きの時には必ず圧倒されるだろう。

もうひとつの特徴は、男女ツインボーカルが両方ともハイトーンであること。

カラオケで歌おうとすれば、男パートでも覇王しょうこうけ（ry…

いや裏声を出さざるを得ない。

この特徴が若干、聴き辛い人が出る要因かもしれない。（実際自分も２年前はあまり心地よくなかった）だが、聴き慣れてしまえば、彼らの「武器」として十分楽しめるようになる。

さらにシリアスな歌詞の世界観、プログレッシブな轟音。

これらの要素が「凛として時雨」を形成する。

今作は、
still a Sigure virgin?というタイトルで、つまり「まだ時雨処女なの？」＝「まだ時雨を聴いてないの？」ということだ。

つまり今作は初心者にも向けた挑戦状でもある。

そして、初心者にもこれが時雨だと言える自信作でもあるということだ。

だが、自分自身の挑戦作にも仕上がっている。

シンセを多用した曲、ドラムレスの曲、今までの時雨には無いような使い方のエフェクター。

更なる進化を垣間見させる意欲作だ。

オススメは

１，２，５，６，７，８。

捨て曲は無いくらいの出来。

１．はまさに時雨の代名詞、転調ありの轟音プログレ・ロック。

コレが最初に来ているあたり、初心者にコレが俺達だというという名刺代わりなのではないだろうか。

名刺という割には、必要以上に角が尖ったものでもある気がするが…

それが彼ららしさだろう。

２．や７、８．も彼ららしい、ロックとして完成されている。

５．はイントロが必要以上にドラマチック。
笑ってしまうくらいドラマチックなのだが、彼らならこんな曲でも真実味・シリアスさを十分に持たせられる。

６．はアコギ主体、ドラムレスの曲。

とにかく時雨の中でも新鮮。歌詞の世界観などでらしさは失っていないが、曲の静けさにこんな曲もできるのかと驚嘆する。

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1.　I was music

2.　シークレットG

3.　シャンディ

4.　this is is this?

5.　a symmetry

6.　eF

7.　Can you kill a secret?

8.　replica

9.　illusion is mine