夕焼けの説明書/シリカ

疾走する轟音だけじゃない

夕焼けの説明書

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シリカは、3人組のロックバンド。5月に1stミニアルバム「超電磁砲」をリリースし、半年後の11月に2ndミニアルバム今作「夕焼けシャングリラ」リリースした。



乾いた轟音サウンドが畳み掛けるようなロックだが、時折混ぜる繊細なアルペジオなどが印象的な彼ら。
歌詞もいい意味で厨二病で、繊細さを兼ね備えている。

…っていうと最近はやりのアルカラ、SAKANAMONなどのようなちょっと捻くれたロック、病んでるロックが想像できるが、シリカにはシリカの色がしっかり出ている。




前作はちょっと轟音過ぎて購入まで至らなかったけれども、今作はサウンド面が洗練された印象を受けたため、購入。
確かに洗練されて聴きやすくなっているが、前作からの変化・進化というよりかはやっぱり「洗練」という言葉が似合う。
だがこの洗練のさせ方は、今後のヒットを予感させる出来ではある。























アルバム全体でそれぞれの曲のキャラがしっかりしているため、どの曲もおススメだが

その中でもおすすめ曲は、1,2,4







1.「夕焼けシャングリラ」はアルバムのリードナンバー。
さすがリードナンバーなだけあって、絶妙なまとまり方がされている。
特にサビの轟音は必聴。


歌詞の面でも面白い曲で、
<インターネット住民さぁ出てこいよ 客のいる所にこいよ><インターネット住民はまた今日も 客のいないワンマンライブ>とインターネットで曲を聴くだけで批判するような、冷たい感情への返答から始まり、

<匿名の強さ 匿名の怖さ 匿名の弱さたちを><伝えたくて知ってほしくて今日もEnterキーを押すんだろう>とそういった冷たい感情を「人間らしい」感情だと肯定し、
<そうだすべての感情をここにぶつけりゃいいさ 僕も君も変わらない そうさ>と受け止める覚悟を決める。

ないがしろにしない、前向きな姿勢に好感が持てる。


夕焼けシャングリラのPVはこちらから↓
http://www.youtube.com/watch?v=IX23B6YZQDI











2.「三つ巴」

ダンサブルなイントロが特徴的な、2分31秒の短いナンバー。
どことなく微かに「崩壊アンプリファーアジカン的なところもある。

そのイントロがなんとも中毒性があって、何度もリピートしたくなる不思議。






4.「SSS」
どうしてもSSSの意味がとらえられない…ここに大きな秘密があることは確かなんだが。
優先座席にあるSSSって…差別?

割と単純な展開が多いアルバムの中では、異彩をはなっている曲。いったん締めようとしてまた上がる感じが○。


毎回マンガ・アニメネタがあるらしいので、そう考えると最近のところでは「死んだ世界戦線」か?
いやでも関連があまりにないので違いそう。


とりあえずそこがわからなくても楽しめる、わかったらわかったで全く違う角度から楽しめる曲だということか。(笑)








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1. 夕焼けシャングリラ

2. 三つ巴

3. BACK TO THE FUTURE

4. SSS

5. 疾走!真っ赤な林檎ちゃん