Heartstrings/Serph

度肝を抜かれろ、果てし無き幻想世界に

Heartstrings

Heartstrings



Serphは、東京在住の男性によるソロプロジェクトだ。
ジャンルはいわゆるエレクトロ・ドリームポップといったもの。

私としては、「ファンタジー・エレクトロ」だと考えた。

















今作は、3rdアルバム。
実は前作の2ndアルバムはたしか渋谷のタワーレコードで2010年度日本作品での売り上げが3位にあたるらしい。ちなみに上2つはミスチルバンプ
(店頭のポップに書いてあったので若干うろおぼえですが…)
























というわけで、すでに話題になっていたSerphであるが恥ずかしながら聴いた事がなかった。というのも私自身がまだインストに対してそこまで耐性をもっているわけではなかったからだ。

だが今作を一聴したとき、すべては一変する。





この作品は今まで自分がイメージしてきたものとは全く違う。

圧倒的な躍動感、垣間見える幻想的な世界、予想の付かない展開。

まさしく、"度肝を抜かれた"というにふさわしい作品だ。


















キラキラとした音楽性は"理想郷"を意識させる。それはいわゆる視覚的に見える理想郷でもあるし、そもそもこの音楽自体がある意味音楽の理想に到達しているからだ。


私にとっての音楽の理想、それはワクワクすることだ。

思わずリズムを取りたくなるワクワク感がここにはある。





先の読めない展開もワクワク感を加速させる。

ゲーム音楽のピコピコを思わせるようなところから映画音楽のような壮大なメロディまで…どんだけ引き出しがあるんだよっ


インストがあまり好きでない人間にここまで言わせる作品です。


























アルバム全てがオススメといっても過言ではないが、


オススメは、
1,2,6,7,11,13




1.luckは、
アルバムのオープニングにふさわしい、行進を思わせるリズムが印象的だ。
メリハリもきいている。

曲の中盤からは、RPGゲームのBGMを思わせるかのような展開に。
個人的にはここがスゴーく好き。



luckはコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=ufzL5iKmi0I










2.
shineはタワレコで最も推されていたナンバー。

キラキラと日差しがさしているかのような表現力がたまらない。


shineはコチラ↓

http://www.youtube.com/watch?v=BGJAJqiE7wo











鼓動を思わせる所をベースとしてドラマチックに展開する6.や一見(一聴?)無機質にも思えるが、センチメンタルな一面を随所に現す7.も素晴らしい楽曲。

















だが、私が推すのはなんといっても
11.chamberだ。

どことなく切ないメロディや重めの音のつくりは、壮大さも兼ね備えている。
いうなれば結末が決して完全なハッピーエンドとは言えない映画のエンドロールのようなもの。だが、そこに惹かれる。










13.FanfareがSerphの新たな一歩への踏み出しを予感させる。

電気的な音が主体であっても、そこにはポジティブなイメージが。
ファミコン系SEが顔を覗かせるのも楽しい。



↓Fanfareはコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=aay_RoHLolc





















とんでもない個性を持ったSerph。

個人的には何らかの作品とのタイアップをしたらとんでもない化学反応が起きるのではないかと思う。
いやむしろ、インストのOPとかEDとかマジで面白い気がする。

OPやEDに出来るほどのドラマチックさと面白さを持っているのだし。




むしろ歌詞がないのだから、難しいことは抜きに中毒者を沢山出せるかもしれない(笑)



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1. luck

2. shine

3. missing

4. leaf

5. film

6. heartstrings

7. sityscape

8. forN

9. NILE

10. stardust

11. chamber

12. twilighte

13. Fanfare