STRONG/MIYAVI vs KREVA - ひょうろんにっき（仮）

ギターvsラップ　ガチンコ対決

ギタリスト雅-MIYAVI-自らが一目置く国内外のアーティストに“対決”を挑む「SAMURAI SESSION WORLD SERIES」第一弾。

第一弾「サムライ」ギタリスト雅-MIYAVI-と独自の世界観を広げ続けるラッパーKREVAというアツい対決になった。

昨年のEMI移籍以降、アルバム『WHAT’S MY NAME?』以降の雅-MIYAVI-は、ギターをスラップ奏法で弾くという独特さと力強いシャウトで湧き上がるエネルギーを体現できていた。

そして日本らしいポップなラップをひっさげ、実験的活動も多く続けてきたKREVAとのコンビネーションにより、さらにエネルギーは増幅される。

KREVA自身も３．１１以降のシングルで日本を立ち上がらせようと元気付けるシングルを生み出しているが、今作も

「俺が言える事って、“がんばれ”でも、“元気を出して”でも、“大丈夫？”でもなく、それでも前に進んでいく為の強さを音楽で示すことだと思った。人は人に助けられたままでは、本当の意味では救われていない。自分の力で立てるようになってはじめて、乗り越えられる。そういう歌を作りたいと思った」

というMIYAVIのインタビューが示すとおり、３．１１以後の日本へ向けた力強い音楽となっている。

今作ではfeat.名義でも＆やwith名義でもなく、VS名義となっているが、これほど適切なものはない。
なぜならこの作品の中において、両者は互いの武器（ギターとラップ）をまるでつばぜり合いするかのように交えるからだ。

ダイナミックなギターサウンドととにかく性急なラップにはただ圧倒される。
3分17秒という短い曲だけに何度も何度もリピートしてしまう衝動に駆られるほどの力強さ。その強さは恍惚さも引き起こすほどか。

そこからは「弱い自分を受け入れる事こそが強さなのだ」という力強いメッセージがひしひしと伝わってくる。

まずは一聴してみてほしい。

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