Suego Faults/Wolf Gang

奇妙なほど馴染むエレクトロ・"ポップ"

Suego Faults

Suego Faults






イギリス出身のMcElligottがリードボーカルを務めるロックバンド。
メンバーは流動的で、いうなればTMレボリューションとかZARDとかみたいなタイプか。



そして今作『SUEGO FAULTS』がデビューアルバムとなった。





MGMTの系譜。視聴していると最近こんな感じの多くね?



オルタナティヴやシンフォニックロックというジャンルでwikipediaに書かれてはいるが、私の印象ではエレクトロにしっかりとしたギターロックやロマンチックさをプラスしている印象だ。

どこかクラシカルな趣もあって荘厳なイメージも持てるが、それでいて近寄りがたかったり、遠くに感じない点がすばらしい。
そのイメージのわりにすんなりと馴染める点が、今作をポップだと言える最大の点だ。



















今作の最大の魅力はなんといっても、1.Lions In Cagesだ。
この曲はとんでもないキラーチューンで、アルバム全体を引き締めてくれている。

とにかく視聴機からいきなりこの曲が出てきてしまったので、もうWolf Gangに熱狂的になってしまう。





こういったエレクトロやオルタナティヴの融合しているものというと、最近の傾向は実験的な作品であるか、静かな作品であることが多い。

だがこの曲は違った。


宇宙を思わせるイントロからいきなりエネルギッシュに"飛翔"する。
端々にはシンセが鳴り響き、ギターとドラムスの力強さが曲の根幹を支える。



視聴はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=6bpPyRPnnRs&ob=av3e













その他、オススメ曲と言うと、
3,5,8
あたりか




シューゲイザーの風味が感じれる3.Stay And Defendはゆったりとしてるし、デジタル・ロック全開の5.The King And All Of His Menなど変化に富んでいて面白いし、

8.Dancing With The Devilはこのアルバムのなかでは最もバンドサウンドが強い。


突然しっかりバンド編成になるので、同じアーティストか?と疑いたくなる(笑)








The King And All Of His Men↓
http://www.youtube.com/watch?v=TZLv36LvRo8






Dancing With The Devil↓
http://www.youtube.com/watch?v=dqV3qki4XUY








しかし、アルバムの終盤に行くにつれてどんどん尻すぼみになっていく感は否めない。
というか一曲目が強すぎるので終盤は少し飽きる。
そこが残念な点だった。

だが1人のアーティストが主体なだけに、時おりみせる強烈な変化は面白い。

この変化の仕方がさらに展開すればもっと面白くなる。




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1. Lions In Cages

2. Something Unusual

3. Stay And Defend

4. Suego Faults

5. The King And All Of His Men
6. Back To Back

7. Midnight Dancers

8. Dancing With The Devil

9. Where Are You Now

10. Planets