確かに彼の”声”は此処にあった。フジファブリック5作目のアルバム。
- アーティスト: フジファブリック
- 出版社/メーカー: SMAR
- 発売日: 2010/07/28
- メディア: CD
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4人組だったフジファブリック。しかしGt.&Vo.の志村正彦が昨年12月に若くして急逝。
今作は志村が生前に残したデモテープを元に作られた。
爽やかさを内包しながら、一癖も二癖もある音楽を奏でるのがフジファブリックだと思う。この作品はまさにそのフジファブリックの”音楽”らしさを体現している中毒性の高い名盤だ。
オススメは1,2,3,10
デモテープが元だということからか、いくつかの曲は完成に至っていない感も否めない。
微妙にボーカルと演奏にズレが生じているのも気にはなる。
しかし志村氏の声はもう聴けないということを改めて実感させられた。
初めてCDショップの視聴機で聴いたときは、彼がもういないという悲しさから泣き出しそうになった。と同時に此処にある間違いない志村の歌声に喜びを覚えた。
序盤はアップテンポな曲が続く。1.MUSICは音楽の楽しさを表すかのようなキラキラしたナンバーでこのアルバムの今後の展開を期待させてくれる。
2.はガンガンに押すナンバー。
3.Bye Byeはとても切ない。楽曲のポップさは相変わらずではあるが、歌詞は恋人との別れだ。
その後も様々なナンバーが続くが、やはラストの眠れぬ夜はフジファブリック史上最も壮大なナンバーなのではないか。何はともあれ感動的。そして全て終わった感がある。
これから新しいフジファブリックが始まるが、志村氏にお疲れ様といいたくなるようなアルバムだった。
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1. MUSIC
2. 夜明けのBEAT
3. Bye Bye
4. Hello
5. 君は僕じゃないのに
6. wedding song
7. 会いに
8. パンチドランカー
9. Mirror
10. 眠れぬ夜