根底は「変わらない」という進化
- アーティスト: Weezer
- 出版社/メーカー: Epitaph / Ada
- 発売日: 2010/09/14
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
最初に言っておきます。
私は洋楽歴浅いです。
Weezerを聴くようになったきっかけもアジカンとELLEのボーカルが好きだから・影響を受けたから、という理由で。
また、洋楽はアーティストではなく、店で視聴して良かったor映画主題歌で良かったものを基本的に聴いています。
でもWeezerは非常に聴きやすかった。
もちろん00年代邦ロックバンドのひとつの源流ということもあり、似ている点があるだろうからけれども、なによりもその切ない「泣きメロ」に惹きつけられた。
取りあえず曲としては「Buddy Holly」が一番好き。
今作は7thアルバム。
私自身が聴いたことがあるのは300万枚を超す大ヒット作の1stのみ。
今作は、音的には1stに近いものだと思う。漂う雰囲気が生々しい。
スタンスはけっこう軽めになっていて、曲の後にメンバーの話し声が入ったりとリラックスしている雰囲気だ。
ただ、1作目と違うのは飽きないこと。
個人的に洋楽が苦手なのは、同じようなテンポ・ミドルテンポの曲が多く、
緩急に欠けるというところ。
1stに関しては、若干その気があって、好きな数曲以外はほとんど聴かなかった。
しかし今作は通して聴けるほどバランスがよく、35分ほどでコンパクトながら濃密だ。
アレンジの多彩さもやはり、1stとは比べ物にならない。(そんなことは当たり前だが)
オススメは
1,4,5,7,8
シングルだという1.は徐々に音がフィードオンしていき、
エレキギターサウンド主体のアップテンポなナンバーが始まる。
サビではアジカン6thアルバムのマイクロフォンのようなシンセ音が鳴り響く。
このナンバーのハイライトは、大サビ前のシャウトだ。
感情剥き出しの盛り上がりが心地よい。非常にダンサブル。
4.はアコギ?で静かな立ち上がり、かと思いきや最終的にはお得意の美メロに持っていく。その静と動の変化が見事。
5.は序盤だけ聴いただけでは、普段のWeezerの曲だ。
だが、特徴は突然訪れる転調。
お前らはGreendayかと突っ込みたくなる転調。そしてまた元に戻る。
7.は今作でも最も綺麗な歌だと思う。
多くのアーティストに支持される理由がなんとなくわかるようなアルバムだ。
そういう力を持っている。
ーーーーーーーー
1. MEMORIES
2. Ruling Me?
3. Trainwrecks
4. Unspoken
5. Where's My Sex?
6. Run Away
7. Hang On
8. Smart Girls
9. Brave New World
10. Time Flies