TOP OF THE FUCK'N WORLD /The mirraz

其処には日常への苛立ちと、透けて見える愛

TOP OF THE FUCK’N WORLD

TOP OF THE FUCK’N WORLD

The mirrazは2人組のバンドだが、サポートメンバー2人を加えて4人組の体制で活動している。

そしてミラーズではなく、ミイラズだ。




特徴:

Vo.畠山は、サウンドアークティックモンキーズのパクリであることを公言している。

なるほどエッジのきいたギターのリフは、確かにアークティックモンキーズのそれだ。





だが、彼らの真骨頂はそのサウンドに組み合わせる歌詞にある。

超シニカル、超ニヒリズム。今の世界への不満と自虐。そしてものっそい字余り。

まるでヒップホップのようなロック。つぶやくように唄う。

それらの要素が組み合わさって、こちらの脳に突き刺さってくる。

それがMirrazの音楽だ。



















今作は3rdアルバム。


TSUTAYAの無料レンタルで、今までのアルバムの楽曲をミックスしたアルバムがあったが、過去のモノに関しては露骨にパクリのものをあった。


そしてアークティックのパクリというラベルが貼られていた彼らだが、今作ではその色が薄くなったのではと感じた。(あくまでも私見

それは今作で「ミイラズ」が「ミイラズ」としてある種確立したからではないのだろうか。

間違いなく今作は今までのミイラズよりも断然に格好良い。




オススメ曲は、
1,4,7,10,11,12

1ではいきなりアークティックモンキーズ張りの轟音で幕が開く。

彼らの世界に対する批判が爆発する、らしい曲。自己紹介のよう。

















だが、個人的には必ず聴いてほしいのは
4.ハッピーアイスクリーム


2010年度でも屈指の名曲だろう。

彼らは現状への不満や自虐ばかりで、ひれくれた曲しかやらないのかと思っていた。

そんな浅はかな印象を叩き壊してくれたのがこのナンバー。



ミドルテンポで聴かせる一定のメロディーに合わせて出てきたのは、
ただひたすらに純粋な愛の歌。

ひたすら、ひたすら愛を唄う。


ヒップホップのように文字量が以上に多い。めちゃくちゃ多い。

一体原稿用紙何枚分だと突っ込みたくなったくらい。

だが、歌詞の面白さと純粋さが交じり合って、凄まじい化学反応を起こす。

ただの捻くれ者にはこんな曲は書けない。
本当に優しさを持っていなければこんなに凄まじい曲は作れないだろう。

このyoutubeへのリンクから是非、聴いてほしい。

















7.と10.も優しさがにじみ出ているナンバー。

冒頭のアルペジオからこんなに柔らかいのもあるのかと驚かされた。



そして11.は一転してはハイスピードで、踊れるロックナンバー。



12.はユニークなタイトルからも想像できる通り、サビが面白い。

<いつまで経ってもイスタンブール>の部分は耳から離れないインパクト。

またエッジを聴かせるギターが印象的。すこしノスタルジックなメロディーもこの曲を特別なものにさせている。



ちなみこのアルバムは第3回CDショップ大賞ノミネート作品。






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1. TOP OF THE FUCK’N WORLD

2. サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと

3. Let's go DISCO、そしていつもキスを

4. ハッピーアイスクリーム

5. 医学的に言うと全部オッケー病という病名

6. ふぁっきゅー

7. 君の料理(レシピNo.2027)

8. 完全犯罪の方法

9. Make Some Noizeeeeeeeeeeee!!!!

10. ただいま、おかえり

11. ハイウェイ☆スター(仮)

12. いつまでたってもイスタンブール

13. オーライオーライ

14. グッバイ・・・エイジ・ダテ