危うい"ゆるさ"にグイグイ惹かれる
- アーティスト: 踊ってばかりの国,下津光史
- 出版社/メーカー: mini muff records
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: CD
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「踊ってばかりの国」は5人編成バンド。
その内訳はVo.&アコギ、Ba、Gt、Gt、Dr。
ボーカルの声は、「毛皮のマリーズ」風味。
独特のゆるさとダミ声(酷くはない)の感覚
多分「毛皮のマリーズ」好きならけっこうイケルのではないでしょうか?
逆を言えばあの声が苦手だと困りますが…
そして、バンド名に騙されてはいけない。
踊ってばかり、というからそれはもうthe telephonesばりのダンサブルなナンバーを想像していたら、全く違う。
とりあえず、ゆるーい。ゆるーい。
大事なことなので(ry
そして、何だか危うい。とてつもなく不安定なバランスの上で絶妙に立っている感覚だ。
音楽の方向性は、古臭いけど新しい。
フォークやポップ、サイケデリックを再解釈系の音楽か。
とにかく彼らの世界観は確実に出来ている。
それは今後彼らの音楽が、ウォークマンでランダム再生されたとき瞬時に彼らの曲だと分かるレベル。
そして世界観は異質。
歌詞もなんだか不思議だし、音楽も不思議。
なんだか粘っこい音楽(笑)
だが、その異質が時として中毒性に変わる。
今作は、ワンコインシングル。500円で3曲入り。
1曲目の「悪魔の子供」は、2分半という短さだが、
演奏の妙や歌詞など非常に濃い。
特にグルーヴしている様相がたまらない。是非入り口として聴いてほしい一曲だ。
ここから聴いてみてください。
2曲目の「ばあちゃん」も同様。
こちらは、よりふにゃっとしている音楽。
<OKさ>や<いいんじゃない>などの歌詞もゆったりとしたポジティブさを象徴する。
こうなると、今月に出るというワンコインシングルも楽しみになる。