閃光ライオット2011/Various artists

原石たちの”今”

閃光ライオット2011

閃光ライオット2011

閃光ライオットは、TOKYO FMJFN 38 STATIONSから全国に向けて絶賛放送中のラジオプログラム SCHOOL OF LOCK!が2008年以降毎年開催している、10代限定のフェスだ。ただ、フェスといってもこの大会は甲子園のような審査形式のフェスになっている。
(ちなみに観客の来場料は無料)


2008年グランプリ「Galileo Galilei」(北海道代表、審査員特別賞 「ねごと」(千葉県代表)や
2009年審査員特別賞「The SALOVERS」(東京都代表)、ファイナリスト ズットズレテルズ(現:OKAMOTO'S)、
さらに2010年「THE★米騒動」(グランプリ)、ファイナリスト「THE××ズ」など数多くのアーティストがこのフェスから出てきている。ファイナリストでなくとも、ステレオポニーやWEAVER,Droogらが途中の審査時点で出場している。
このことからも、このフェスが原石の発掘に一役買っていることがわかるだろう。

毎年フェス後に出されるこのCDだが、毎回690円(ロック)と非常にお手軽な値段で買える。
もしも視聴機があるならぜひ視聴して、気に入った曲があったら即買いです。


















肝心の内容は、というと10代ならではのアツさが詰まっているアルバムだといえる。
ここにあるのは、まさに”今”だ。




こうやって横並びにレコーディングされた曲が並ぶと、
1.PAIGEがグランプリとった理由がわからなくもない。

「MY NAME IS」という自己紹介ラップを引っ提げて受賞した彼だが、この曲がまさにグランプリにふさわしい。

正直にいうと、他のアーティストの楽曲はほとんど○○の感じ、という形容が出来る。しかしこの曲だけは圧倒的なオリジナリティを持っている。そしてもっとも重要なのは頭にこびりつけるかどうかということ。
この曲は、<MY NAME IS>と何度も何度もリフレインし、1回聴くともう忘れることはないだろう。

そして家族への感謝と自身の成長を誓う、アットホームな温かみのある歌詞。
これはもう、頭に残ってくる。


MY NAME ISはこちらから↓
http://www.youtube.com/watch?v=WlGlDHSuqDc




















他のアーティストもフェス後のレコーディングによって、あきらかに曲のクオリティが上がった。
Mixってやっぱり重要ですね。

個人的にはあと4.片平里菜と9.寸止海峡が気になった。





4.片平里菜は、オーソドックスな弾き語りのスタイル。
だが、歌唱力は鳥肌モノ。当日に生で聴いたときもそうとうヤバかったが後ろで空気を読めないバカがごちゃごちゃしゃべっていたためにしっかり聴けなかった。

こうしてスタジオでレコーディングされた音源を聴くとどうだ、ヤバい。
サビ部分での歌い上げは、こちらをぞくぞくさせる。
歌声のやさしい力強さは十分。これはバックの楽曲によってさらに生きてくるのではないか。

まさしく”原石”だ。






9.寸止海峡は、奄美大島出身のバンド。奔放さが特徴のバンドで、閃光フェス当日は大暴れしてくれた。
明らかな楽曲の未熟さはあれど、まずこのバンドはライブが楽しい。観客も巻き込んで、テンションを上げて、すべてを高ぶらせる。
MCも若いながら、物怖じしない貫録あるMCで上手い。こういうアーティスト・観客一体・体感型のバンドも今後台風の目になりそうだ。

「GO!」のFLOWを思わせるところもグッド。


休日ヨーグルトはこちらから↓
[http://www.youtube.com/watch?v=XlXyabm6jro:title=
http://www.youtube.com/watch?v=XlXyabm6jro]






各アーティストの視聴はこちらのリンクから↓(各アーティストページから聴けます)
http://www.tfm.co.jp/lock/riot/2011/artists/index.html





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01.

MY NAME IS/ PAIGE (グランプリ作品

02.

ドラマチックミラー/ lemchap

03.

doubter / the unknown forecast

04.

夏の夜 / 片平里菜 (審査員特別賞



05.

A lost / 透湖



06.

Baa Boo Boo / 赤毛のヘップバーンズ



07.

知性のギター / 或る感覚

08.

サヨナラパレット / ALOE#squash!



09.

休日ヨーグルト / 寸止海峡