抉るように、音が襲ってくる
- アーティスト: 赤い公園
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
赤い公園は、4人組ガールズバンド。
2010年結成し、そのパフォーマンスはライブハウスなどで話題になり、
初のライブツアーはカナダでの「Next Music from Tokyo Vol.3」。
話題になっておりながらもweb上で全く音源・映像がない、
という謎めいた点からも話題を集めていた。
そして満を持した音源発表、2012年の今作1stミニアルバムでメジャーデビュー。
今作のコンセプトはオルタナティブロック。
5月にはポップなコンセプトのアルバムもリリースされる予定のようだ。
全く情報が無いのでこのアルバムでのみしか判断が出来ないが、
しかしこのアルバムだけでは全く彼女らのスタイルが掴めない。
2.4.6.8.曲目にインタールードを毎回挿入しちゃうのも底知れない感じ。
毎回SEが挿入されたり、8曲目はアーバンギャルド+昭和歌謡のような曲をラジオから流れるっぽく加工したり、
などなどまさに手を変え、品を変えアイディアが垣間見える。
それらのアイディアがあることでこのバンドの底知れ無さがさらに強調される。
1人で深夜に聴いたら怖そうなSEも(笑)
曲は、重低音を中心としたプログレロック。
インタールードと同様に展開のアイディアが多く、予想はまるで出来ない。
その奔放さは最近のバンドで言うと、
Hello Sleepwalkersを彷彿とさせる。(音楽性は全く違うが)
1.「塊」は迫力のある、プログレロック。
3分弱の短さだが、逆に最初の曲としてはこのぐらいの長さの方が聴きやすい。
サビの<カモメ カモメ>の部分はしばらく耳から離れない、すさまじい破壊力を持っている。
さらに曲の短さがサビの破壊力をより高める。
かといって、ありがちな勢いだけの1曲目ではなく、綺麗にまとまっているのもいい感じ。
2曲目は、不穏なSEから始まる「透明」。
<色を塗るよ ○○○ このままじゃ、ああ>というフレーズが大半を占める。
しかしそれでも4分弱全く飽きることになく、展開を聴くことのできるスルメ曲。
3曲目は、「潤いの人」。
明らかに1回曲終わってますよね?(笑)
あぶくをSEとして導入している。
1回止まってからのスピーディな重いロック展開が個人的には好み。
それでいてキーボードがなんとも楽しげでポップな演奏をかますのが恐ろしい。
ダウナーなのに楽しげという何とも矛盾している曲。
4曲目はアルバム内でも不穏なムードナンバーワンの「副流煙」。
ギターのアルペジオフレーズが印象的に響く。
5曲目は「世紀末」。
曲調自体は、本アルバムで最もまとまっていて、ポップな作品。
ねごとの曲のようなイメージもあるが、やっぱりどうしても黒い澱みのようなものがある。
スタンダードなロック好きにも受け入れられそうな曲。
一体どの曲が本命なのか?
次に出るというポップなアルバムにも大きな期待をかけてよさそうだ。
アルバムのCM(?)はコチラ↓
http://www.youtube.com/watch?v=VwclZJssREU
ーーーーーーーーー
1. 塊
2. season of mine
3. 透明
4. Yes, lonely girl
5. 潤いの人
6. please please love mode
7. 副流煙
8. CRAZY 4 U'12 winter ver.
9. 世紀末